「Firefox 4」を2010年内にリリースするための準備でMozillaは非常に忙しい時期に入っているが、単にブラウザを構築する以上に多くのことがMozillaでは進行している。
具体的には、最新のウェブブラウザによって可能になった洗練の度を高めるオンラインアプリケーションについて、ウェブユーザーがこれを見つけ、対価を払う手段に関心を向けている。
Mozillaは米国時間10月19日、ウェブアプリケーションを見つけ管理し配布することを目的とした「Open Web App Ecosystem」技術について、開発に向けたラボプロジェクトの創設を明らかにした。
Mozillaの製品部門バイスプレジデントJay Sullivan氏はブログ投稿の中で「オープンウェブはリッチアプリケーションにとって素晴らしいプラットフォームだ。発見、購入、インストール、アプリケーションの利用を手軽にできる機能が追加され、加えて開発者には収益化が可能になれば、さらに良い状況になるだろう」と記している。
これは明らかに「Chrome Web Store」への対抗措置と言える。Chrome Web StoreはGoogleが「Chrome OS」対応ソフトウェアをサポートするために間もなく開始予定のウェブストアだ。しかし、Mozillaの計画は間接的で、アプリケーションストア自体を提供するというよりもアプリケーションストアを作成するためのツールを提供するというものだ。
「現時点で、Mozillaは独自のストアを構築したり、われわれ自身でアプリケーションを配布したりする計画はない。アプリケーションストアが発展し、無料および有料のOpen Web Appsにアクセスが提供されることを期待している」とMozillaはFAQページに記している。
Mozillaは同技術についていくつかの機能を想定している。1つにはOpen Web Appと呼ばれるアプリケーションを見つけ、購入する機能だ。Open Web Appとは、HTML、CSS、JavaScriptで構築されたアプリケーションで、一方で例えばAdobe Systemsの「Flash」で作られたものはこれに該当しない。さらに、有料アプリケーションの場合、1度購入された後は、そのユーザーが利用するあらゆるコンピュータやブラウザで動作するようにする機能も盛り込まれる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス