ショッピングサイト大手のeBayが第3四半期決算(9月30日締め)を発表した。引き続き好調なオンライン決済システム「PayPal」にけん引され、再びウォール街の予測を上回る結果となった。アナリストらの予測は、売上高21億8000万ドル、1株あたり利益37セントであったのに対し、eBayが計上した売上高は22億5000万ドル、1株あたり利益は40セントであった。純利益は前年同期より14%増加した。
PayPalは、1カ月あたり100万件以上のアカウントの追加があり、現在、世界中に9000万人を超えるアクティブユーザーが存在する。PayPalは、かなり長い間eBayの最大の武器として君臨し、同社が直近数四半期において、予測を上回る業績を上げているのもそのおかげである。2002年にeBayが買収したPayPalは、2010年に入ってFacebookとも提携を締結しており、少なくとも現時点では、両社がE-コマースにおいて対立することはないことが保証されている。
eBayの最高経営責任者(CEO)であるJohn Donahoe氏は声明で、「PayPalが非常に好調で、eBayの業績も安定している。第3四半期は堅調な業績を達成できた」と述べた。「PayPalは世界的にシェアを拡大しており、eBayも主要な指標において引き続き成長している。わが社は堅調であり、強み、課題、そして機会の均衡を図るグローバルなポートフォリオを管理しており、成長に向けて投資し、安定した業績を上げている」(Donahoe氏)
Donahoe氏は投資家らとの電話会議で、アジアおよび南米、特にブラジル市場におけるPayPalの戦略的拡大の可能性を強調した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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