情報処理推進機構(IPA)は10月19日、ウイルスや不正アクセスに関する複数の相談窓口を統合し、マルウェアや不正アクセス全般の相談に一元的に対応する「情報セキュリティ安心相談窓口」として刷新したと発表した。
IPAでは当初、「ウイルス110番」と「不正アクセス相談」の2種類の窓口で相談対応していたが、2006年3月にWinnyのようなファイル共有ソフトを介した情報漏洩に関連して「Winny緊急相談窓口(winny119番)」を開設、2008年9月には特定の組織や個人を狙って送られる標的型攻撃メールウイルスに関して「不審メール110番」を開設するなど、変化する攻撃の形態と、それに伴う相談内容の変化に対応してきた。
また最近では、“偽セキュリティ対策ソフト”や“ワンクリック請求”、“「ガンブラー」とよばれる攻撃手法”など、従来のウイルスや不正アクセスの範疇を超えた相談も増加している。今後は、PCだけでなく携帯電話やスマートフォンなども攻撃の対象となることも予想される。
これらの状況を受け、IPAでは変化する相談内容に継続的に対応するとともに、相談窓口選択の必要をなくし、速やかに適切な情報を提供することを目的として、複数の相談窓口を一本化した情報セキュリティ安心相談窓口を設置した。時間外でも多くの問題を解決できるよう、ウェブサイトのFAQの充実を図る。IPAの相談対応範囲外の相談についても、簡単な説明と適切な相談窓口へのリンクをFAQに掲載していくとしている。
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