「仮にGoogleの言うことが正しくて、問題が『クローズド』対『オープン』にあったとしても、オープンがいつも勝つとは限らない」とJobs氏は述べ、MicrosoftのDRM技術「PlaysForSure」を例に挙げた。同技術は最終的に中止された。
「『オープン』対『クローズド』の議論は、顧客にとって本当に最良なものは何かから目をそらすための煙幕だ、とわれわれは思っている」とJobs氏。「Androidは非常に断片化されており、その度合いは日々増している、とわれわれは思っている。これは、われわれのアプローチにおいて、Googleのアプローチと比較した場合の強みだ。統合されたものが断片化されたものを常に打ち負かすと思っている」
拡大するタブレット市場について。
「今後数カ月において市場投入の準備ができている無数のタブレットについてコメントしたい。まず、信頼できる確かな新規参入者はほんの一握りに見える」
それらの多くは7インチになる予定だ。「7インチスクリーンは、10インチスクリーンが持つ良さの70%を提供できる、と考える人が多い。これは真実とはほど遠い。7インチスクリーンは、iPadの45%相当で…優れたタブレット用アプリケーションを作ることにおいて、このサイズは十分でない」
「Appleは大規模なユーザーテストを実施し、このことを非常に理解している。タッチスクリーン上でアイテムをどれぐらい近くに配置できるかについては限界があり、優れたタブレット用アプリを作成するには10インチが最小スクリーンサイズであるのはそのためだ」
また、Jobs氏は、スマートフォンに近いサイズのタブレットを作ることが実現可能かについても話した。
「タブレットは、スマートフォンと競合できない。すべてのタブレットユーザーが自分のポケットにスマートフォンを持つようになるとしても、ポケットに収納可能(にするよう)なことを優先してスクリーン領域をあきらめるのは、その代償としては好ましくない」
タブレットにおけるAndroidについて。
「これらのすべての新しいタブレットがAndroidソフトウェアを使用するが、Googleでさえ、現行リリースの『FroYo』をタブレットに使わず、2011年まで待つように言っている…それを無視してとにかく使った場合、それは何を意味するのだろう?」
「iPadは、App Store上に3万5000以上のアプリケーションがそろっている。この新しいタブレット群では、ほとんどゼロだろう」
まとめとして、Jobs氏は、「現状のタブレット群は、DOA、つまり、到着時死亡(Dead on Arrival)となるだろう」と述べた。これらタブレットは、7インチなので「あまりに小さく」、2011年には大きなサイズになるだろうことから、2010年中に飛びついた開発者を見捨てることになる、と同氏は主張した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。
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