日本HP、新ブレードサーバを発表--「クラウド統合のために“接続”の仮想化を」

藤本京子(編集部)2010年10月14日 18時35分
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は10月14日、ブレードサーバ「HP BladeSystem c-Class」G7シリーズのラインアップ拡充を発表した。新しくラインアップに加わったのは、ブレードサーバの「HP ProLiant BL460c Generation 7(BL460c G7)」、「HP ProLiant BL490c Generation 7(BL490c G7)」、「HP ProLiant BL2x220c Generation 7(BL2x220c G7)」と、パッケージアプライアンス「HP BladeSystem Matrix」の機能強化モデルだ。すべて14日より販売を開始する。

宮本氏 日本HPの宮本義敬氏

 日本HP エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括 インダストリスタンダードサーバー事業本部 事業企画部 マネージャーの宮本義敬氏は、「ブレードサーバは普及期に入っているが、ブレードの接続形態を見ると、ワールドワイドではファイバチャネルやI/O仮想化などを使ってサーバ、ストレージ、ネットワークの統合案件が進んでいるのに比べ、日本では単純接続が中心となっている。つまり、ブレードがサーバの物理統合でしか活用されていないのが現状だ」と説明、「ブレードをさらに普及させるための次の一手はクラウド型統合だ」と述べた。

 ただ、クラウド統合の課題は、「固定化されている物理ポートの制約から複雑性が増し、運用工数が増大することにある」と宮本氏。そこでHPでは7月に、エッジネットワーク機器を集約する仮想化モジュール「HP バーチャルコネクトFlexFabric(VC FlexFabric)」を発表している。VC FlexFabricでは、物理ポートなどの制約にとらわれず、柔軟なポート数や帯域構成をサービス単位で割り当てることが可能だ。今回発表した新製品はVC FlexFabricに対応しており、「ブレード市場の拡大につながる」(宮本氏)としている。

 新製品のBL460c G7は、1台あたり0.6Uのサイズに、2P/12コア対応のインテル Xeonプロセッサ5500番台または5600番台を最大2基、12個のDIMMスロットに最大192Gバイトメモリを搭載し、最大8つの物理NIC、最大24のFlexNIC/HBAを提供する。BL490c G7も同じく1台あたり0.6Uのサイズにインテル Xeonプロセッサ5500番台または5600番台を最大2基、ラックマウントと同等の18DIMMスロットに最大192Gバイトメモリを搭載できる。また、60Gバイトおよび120Gバイトの半導体ドライブ(SSD)を最大2台搭載可能だ。

 BL460c G7、BL490c G7共に、リモート管理ツールの最新版「HP Integrated Lights-Out 3(iLO 3)」と、1/10GbイーサネットにNIC機能とFC機能を統合したネットワークアダプタ「コンバージドネットワークアダプタ(CNA)」を標準搭載している。iLO 3では、RISCプロセッサや高速PCIeインターフェースを採用、旧バージョンに比べてリモート管理の操作速度が8倍に、仮想メディアのデータコピー速度が3倍に高速化した。また、CNAを搭載したことで、イーサネットアダプタとFCアダプタを別々に装着することなく、2NIC(1/10GbE)、2NIC/2FCoE(10GbE)として利用できる。さらに、VC FlexFabricと組み合わせることで、8NIC、6NIC/2FCoE、6NIC/2iSCSI HBAとして分割し、各ポートを100Mビットから10Gビットまで自由に設定できる。

 BL2x220c G7は、HP BladeSystem c-Classの1スロットに2台のサーバノードを提供する高密度ブレードサーバ。2P/12コア対応のインテル Xeon プロセッサ5500番台および5600番台を最大2基、6個のDIMMスロットに最大96Gバイトメモリを搭載できる。BL2x220c G7でも同じくリモート管理ツールの最新版iLO 3を搭載したほか、デュアルポート1GbEに加え、4X QDR InfiniBand対応のホストチャネルアダプタ「NC543i」をオンボードで標準搭載している。

 HP BladeSystem Matrixは、HP BladeSystem c7000エンクロージャに、バーチャルコネクトや管理ソフトウェア、共有SANストレージなどの製品をパッケージ化したアプライアンス製品。今回の機能強化モデルでは、VC FlexFabricを標準搭載し、1つの10Gビットポートを4つに分割する仮想化技術や、帯域設定、ID仮想化などの機能を提供する。また、イーサネットとFCoE、高速iSCSIを融合したマルチプロトコルにも対応する。

 各製品の価格は、BL460c G7が27万7200円、BL490c G7が38万7450円、BL2x220c G7が134万850円、HP BladeSystem Matrix 機能強化モデルが462万円。日本HPでは、12月24日までHPバーチャルコネクトを1個購入した顧客に対し、ブレードサーバやエンクロージャ、関連オプション、関連ソフトウェアがすべて半額になるというキャンペーンを実施しており、今回の新製品もこのキャンペーンの対象となる。

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