マイクロソフト、クラウドサービスの最新版「BPOS」テスト版を来週リリース

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子2010年10月14日 12時41分

 Microsoftが「Business Productivity Online Suite(BPOS)version 2」のテスト版を公開する時期が近づいている。わたしは、来週10月19日にリリースするのではないかと予想している。

 わたしがそう予想するのは、以下のような流れからだ。Microsoftの幹部は2010年の夏、最新版のBPOSのテストビルドを2010年中に公開すると述べていた。Microsoftのオフィス部門は米サンフランシスコでイベントを開くことになっており、新たにオフィス部門プレジデントに就任したKurt DelBene氏とインフォメーションワーカー製品管理グループ担当シニアバイスプレジデントのChris Capossela氏(Office製品の中でBPOSを統括する人物)が登場するとのことだ。このイベントは10月19日に開催され、わたしが受け取った招待状によると、ベイエリアのプレスとアナリストのみを招待するが、ウェブキャストされるようだ。ここまではこれまでの経験に基づく予想だが、わたしは、Microsoftがこの場でBPOSの新名称「Union」も発表するのではないか、と賭けている。

 BPOSは、「Google Apps」やIBMの「Lotus Live」スイートに対するMicrosoftの回答だ。Microsoftはここ数カ月でBPOSの開発やマーケティングを強化すると同時に、顧客にクラウドへの移行を呼びかけている。

 Microsoftはすでに、最新のBPOSの機能や特徴について語っている。新バージョンの正式版は2011年にリリース予定で、スイートの各製品--「Exchange Online」「SharePoint Online」「Communications Online」(新名称は「Lync Online」)「Live Meeting」--に、それぞれの製品のオンプレミス版に搭載(予定)の新機能を含む予定だ。Microsoftは同時に、BPOSをインクリメンタルにアップデートすることにしており、先日もサービス状況がわかるダッシュボードをリリースしたところだ。最新版でもっとも期待されている機能は、SharePoint Onlineで提供される「Office Web Apps」と、Exchange Onlineのアップデートにより実現するマルチテナントのサポートだろう。

 会議サービスのLive Meetingの将来については、矛盾する情報を聞いた。1つは、Live Meetingは今後もBPOS/Unionの下で提供されるが、以前のコードベースではなく新しく書き直したものになる、という情報だ。もう1つは、単独の製品としては提供せず、「Lync」に統合されるという情報だ。以前、Live Meetingの将来についてMicrosoftに問い合わせたが、コメントは得られなかった。

 Microsoftはまた、「BPOS Lite」の作業も進めている。BPOS Liteについての新情報も、来週のイベントで出てくるかもしれない(多数のMicrosoftのチャネルパートナーがBPOS Liteが登場すると事業に影響がでるのではないかと心配している)。

 Microsoftは10月19日のイベントについて、コメントを控えている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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