キヤノンは10月13日、ホームオフィスや中小規模事業所を対象としたA4対応モノクロレーザー複合機の新製品を7機種発表した。10月21日に発売する。
新製品は「Satera」シリーズで、コピー、プリント、ファックス、スキャンの4つの機能を備えた「MF4580dn」「MF4570dn」「MF4550d」「MF4450」と、上記の機能からファックス機能を除いた「MF4430」「MF4420n」「MF4410」の合計7機種。製品名の最後の「d」は両面印刷対応、「n」はネットワーク対応(有線LAN)を示しており、4機能を持つSatera MF4500シリーズはすべて両面印刷に対応している。
新製品は新開発のエンジンを採用し、出力スピードを向上させた。従来機種の出力スピードは毎分22枚だったが、MF4500シリーズでは毎分25枚へ、MF4400シリーズでは23枚へと高速化した(いずれもA4タテ印刷の場合)。また、省電力のコンタクトイメージセンサーとキヤノン独自のオンデマンド定着技術を採用したことで、スタートボタンを押してから最初のコピーが終了するまでの時間が9秒以下になったほか、スリープ時の消費電力は3ワット以下となった。オンデマンド定着技術は、用紙が通過する間だけ瞬時に加熱するためウォームアップレスで立ち上がりにも時間がかからず、余分な消費電力をカットする技術だという。
また、新製品は操作部の液晶画面に5行LCDパネルを採用した。従来機種のパネルではカタカナや数字が2行のみで表示されていたが、新機種では5行パネルに漢字表記や流れ文字が表示されるほか、アニメーションによる紙づまりの対応手順も表示されるようになり、操作性の向上が見込める。
本体の大きさは、すべて横幅が390mmとコンパクトで、ラックに収納することも可能。前面部にピアノブラックを採用するなど、デザイン性にもこだわっている。
A4モノクロレーザー複合機の市場について、キヤノンマーケティングジャパン オフィスデバイス企画本部 ビジネス周辺機器企画部 スモールオフィスMFP企画課 チーフの森本晃二氏は、「カラー機へのシフトが進んでいることから微減推移となっているが、キヤノンとしては同市場で2010年にトップシェアを目指したい」としている。
キヤノンでは、新製品7機種を月間2400台生産する予定。価格はオープンだが、想定店頭価格はMF4580dnが4万7980円、MF4570dnが4万4980円、MF4550dが3万9980円、MF4450が3万4980円、MF4430が2万5980円、MF4420nが2万5980円、MF4410が2万1980円となる見込みだ。
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