プロジェクトに問題が起きたり、失敗したりするのには、多くの理由があり得る。上司がその訳を聞いてきたときに、言い訳をするのと、正当な理由を示すのでは、天と地ほどの違いがある。言い訳はほとんどの場合、単に上司を苛立たせ、あなたに責めを負わせるだけだ。この記事では、部下が上司に言うことの多い言い訳を10個挙げることにする。このリストを裏返せば、プロジェクトが危うくなる前に、上司から問題解決のための助力を得る方法が分かってくるはずだ。
すべての上司が最高のコミュニケーションスキルを持っているとは限らない。そして、すべきことの説明がうまくない上司を持つと、苦労は増える。しかし、上司の説明が下手だということを、仕事ができなかった言い訳にしても通用しない。もし指示に意味が通らなければ、本当は何をすべきかを明らかにするのがあなたの責任だ。もし、2度以上そんな状況を体験したら、その人物と仕事をするときには、完全に物事を理解するのに十分注意する必要があるというしるしだ。
誰でも、こんな状況には馴染みがあるだろう。あるマネージャーが、締め切りを決めてあなたに指示を出す。あなたは、そのマネージャーにその締め切りを守るのは無理だと話すが、「知ったことじゃない、何とかしろ」と言われる。そして締め切りは守られず、あなたは「しかし、わたしはこの締め切りは無理だと最初に申し上げました!」と言うが、上司は怒ったままだ。ここで問題なのは、ただその締め切りを守るのは無理だと言っただけでは十分ではないということだ。上司がそれをやれと命じ、あなたが消極的にそのとんでもない締め切りを受け入れた時点で、あなたはそれを守る責任を負っている。
一番よい方法は、交渉してよりよい締め切りを決めることであり、そのためには計画を示す必要がある。実際問題として、あなたは常にある程度の精度でプロジェクトの流れを示すことができるべきであり、それぞれの手順にどれだけの時間がかかるかを大まかに見積もることは、比較的容易なはずだ。上司に対して、細かい点は省いた、もっとも楽観的な計画の大まかな草案を示し、これには3カ月かかるのに3週間しか時間をもらえていないと説明するのだ。そうなれば、今度はこの締め切りの問題について対処するのは上司の責任になる。これで、敵を味方に変えたことになり、まともな上司であれば、もはや締め切りの問題であなたの責任を追及することはできないだろう。
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