Googleは、新しい「Gmail」のユーザーが同サービスに対して抱く最大の不満の1つを解決しようとしている。つまり、スレッド形式のメッセージ表示を無効にするオプションをユーザーに提供する。
同社は、Gmailのスレッド形式の「カンバセーション」(会話)ビュー(受信箱の中の同じ件名のメッセージをグループ化して表示する)と、メッセージを受信順に表示するという従来の受信箱形式の間で、ユーザーが切り替えられるようにする機能を導入する計画である。同社は米国時間9月29日、このオプションを、通常のGmailユーザーと「Google Apps」を利用する企業ユーザーの両方に提供する予定を発表した。
GoogleのWiltse Carpenter氏は、スレッド形式のGmailに対する不満を、コリアンダーに対する批判にたとえた。「遠慮のない少数派が一致団結して、自然が生み出した最も美味なハーブの1つに対する嫌悪を表明するように、ユーザーの一部が会話形式のスレッド表示を、非常に激しく非難した」と同氏はブログ投稿に記している。
Gmailは、従来の電子メールシステムに対するGoogleの不満を元に開発されたものだが、時の経過に伴い、莫大な数のより主流のユーザーを得るにつれて、どんどん従来型のシステムに似たものとなっていった。GoogleはすでにGmailユーザーに対し、新しい非スレッド形式のメッセージの他に、同社の「ラベル型」の体系化システムがなじみの深い「フォルダ型」のシステムにより近い形で動作できるように調整している。
しかしGmailの内部構造に変更はなく、Gmailの新しい方法を好むユーザーは引き続きそれを使用することができる。会話ビューと非スレッドビューは、メインの設定メニューで切り替えることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」