ラックはこのほど、「SNSDB Advisory Report 201004-06」(PDFファイル)を発表した。このレポートは同社が収集、検証、編集している脆弱性情報データベース「SNSDBアドバイザリ」をもとに4〜6月に確認された脆弱性96件を集計したもので、同社サイトから無料でダウンロードできる。
レポートによると、第三者に悪用される危険性が特に高いと考えられる「SNSDBピックアップ脆弱性」は、「一太郎」2件(ウイルス)、「Adobe Reader」2件(ウイルス、攻撃ツール)、「Adobe Flash Player」2件(ウイルス、攻撃ツール)、「Microsoft Windows」2件(ウイルス)の8件を取り上げている。
ソフトウェア別の脆弱性の件数では、96件の脆弱性情報のうちサーバ(ネットワーク機器)が26件(27%)、クライアントが24件(25%)、OSが20件(21%)、ライブラリが15件(16%)などとなっており、サーバ(ネットワーク機器)とクライアントが全体の半数以上を占めた。
リスクレベル別の件数では、「Medium」が32件(33%)、「Medium High」が30件(31%)、「Medium Low」が17件(18%)、「High」が16件(17%)となっている。攻撃方法では、任意のコード実行が34件(36%)、サービス不能が28件(29%)と、この2つが突出して多かった。
96件のうち約88%となる84件には、パッチまたはバージョンアップによる対策情報が存在している。
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