全体的に見て、われわれはこの新型Kindleに、大きな不満はまったくなかった。組み込みキーボードを取り払って、さらにデバイスを小さくして欲しいという人もいれば、99ドル、あるいはそれ以下の値段になるまで待ちたいという人もいるようだ(これは、大きな値下げ合戦がなければ2010年中には起こらないだろうが、電子書籍リーダーの価格の下がり方からすると、2011年に99ドルのKindleが登場するというのは、大いにありそうなことだ)。
自分に3G接続が必要かどうかを判断したい人もいるだろう。3G接続は、出先にいることが多く、いつでもその場で電子書籍ストアに接続したいと思う人や、電子書籍リーダーで定期刊行物を読んでいる人には便利だ。無料の無線LAN接続スポットは多くなってきているが、どこにでもあるというわけではない。
しかし、いつでもすぐにアクセスできなくても構わない(あるいは、どこでもデータ接続が手に入る)という人なら、無線LAN接続だけでも構わないだろう。例えば、長期休暇に出る前に、無線LANが使える空港のラウンジで、本を5、6冊買うこともできるわけだ。
結論として、Appleがモバイルデバイスについてそうであるように、Amazonも十分によかった電子書籍リーダーをさらによいものにした。これらの改善点は、第2世代のKindleやNookのユーザーが、自分が買ったものを後悔するほどのものではない。しかし、Kindleファンであれば、古いモデルを友人や家族に渡して、自分はこのモデルを買いたくなる可能性が高いだろう。
電子書籍リーダーの市場動向に詳しくない人のために説明しておくと、139ドルや189ドルは格安というわけではないかも知れないが、2007年の終わりに初めてKindleが発売された際の399ドルに比べれば、はるかに手頃な値段だ。この価格であれば、電子書籍を利用してみようと考えている人にとっては、最新型Kindleは非常に価値があると断言できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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