編集部注:本稿は米国在住の筆者によるものである。ボディランゲージには文化的差異があるので注意されたい。
そのとおり、面接は大変な仕事だ。口から出ることに気を付けるだけでも大変なのに、自分の身振りが間接的に示すことにまで気を配らなくてはならないのだ。
ビジネスの世界において、ボディランゲージが示す心理学的な意味について説明する新しい本が出版された。「What Your Body Says (and how to master the message): Inspire, Influence, Build Trust, and Create Lasting Business Relationships」という、私がこれまで見た中で一番長いタイトルかもしれないこの本は、Sharon Sayler氏が書いたもので、一定のジェスチャーが悪い印象を与えてしまう場合があるということを鋭く指摘している。
Sayler氏が著書の中で触れているジェスチャーは、明白なものばかりではない。もちろん常識がある人なら、ロケットキックをしながら面接の場に入ってくれば、面接官が好意的な反応をする可能性は低いということは誰でも知っている。しかし、手を後ろで組んで立つということが、間違って解釈される場合があるということを知っているだろうか?
背中で手を組む:背中で手を組むという姿勢は、Sayler氏によれば、「あなたにわたしを好きになって欲しい」あるいは「わたしを恐れろ」という意味に解釈される可能性があるという。これは私が必ずしも同意できない点の1つだ。まず、1つのジェスチャーがまったく違う2つの意味を示し得るという点がよく分からない。これはまた、状況にも依存すると思う。もしこれが、求職者にオフィスの中を案内しているところであれば、この姿勢は話をよく聞いているということを示しているかも知れない。
ポケットに手を入れる:Sayler氏は、ポケットに手を入れることについて警告している。たとえば、もし親指がポケットから出ていれば、「あなたにわたしを好きになって欲しい」という意味になる。もしポケットに手を深く入れて小銭をまさぐっていれば、「わたしは神経質になっている」あるいは「わたしは退屈している。これはいつ終わるんだろう?」という意味になり得る。
腕を組む:身体の前で腕を組むということは、あなたは議論するつもりがない、あるいはあなたはイライラしているということを示す。これはボディランゲージの専門家の間ではかなりよく知られているが、Sayler氏も同じことを述べている。
あなたは、自分の腰に手を置く姿勢をしているだろうか?Sayler氏によれば、この姿勢は状況によって違う意味に解釈される可能性がある。面接の後であれば、雇用主に対して今後の困難に立ち向かう準備があるということを示すかも知れない。しかし、顧客と難しい打ち合わせをしている最中であれば、イライラしているという意味になり得る。
しかし、腰も背中もポケットもだめなら、手はどこに置けばいいのだろうか?Sayler氏は、手を身体の横に下ろしておくことを勧めている。同氏は、無意識に一定の姿勢をとるくせのある人にとっては、この姿勢は練習が必要かも知れないと述べている。会話中には自分の姿勢や動きに注意し、いつどのジェスチャーをしているかを知るようにすることだ。そうすれば、それらを意識的に避けることができるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」