NECとNECパーソナルプロダクツは9月13日、個人向けデスクトップPC「VALUESTAR」とノートPC「LaVie」シリーズ7タイプ49モデルを9月16日より発売すると発表した。
NECパーソナルプロダクツ商品企画開発本部 本部長代理の渡邉敏博氏は、今年のトレンドについて「3D元年」「テレビ放送のデジタル化」「複数台所有」の3つだと語る。それを受けて、従来1モデルのみだった3D対応のデスクトップPCを拡充し、3つあるVALUSTARシリーズすべてのタイプに3D対応モデルを用意。LaVieシリーズは、ワイヤレスTVデジタル対応モデルを強化したほか、2台目利用の促進をコンセプトとしてデザインを一新した「LaVie Light」をラインアップした。販売目標は、月間12万台という。
一体型PC「VALUESTAR W」(市場想定価格:22万円前後〜)「VALUESTAR N」(同:15万5000円前後〜)とスリムタワーPC「VALUESTAR L」(同:17万5000円前後〜)に3D対応モデルを用意した。TV機能を搭載したVALUESTAR WとVALUESTAR Nは、3D表示に偏光板方式を採用し、新たに3Dデジタル放送に対応。VALUESTAR Lは、「NVIDIA 3D Vision」 のアクティブシャッター方式に対応した3D表示機能を採用し、3D表示のPCゲームなどにも対応する。およそ400タイトルの3D対応ゲームが楽しめるという。
デザインを一新したLaVie Light(同:7万円前後〜)は、従来機と比べて底面積で約10%、奥行きで約18.1mm小型化した(上位モデル「BL550/CS」の場合)。キーボードは、アイソレーションキーボードに変更し、キーピッチを従来の17mmから19mmに拡大した。従来「LaVie J」の天板で採用していた、擦り傷を自然に回復できる「スクラッチリペア」を搭載。量産技術を確立することにより、低価格なLaVie Lightに搭載できるようになったという。
「LaVie L」(同:14万5000円前後〜)「LaVie S」(同:12万円前後〜)では、新たにテンキー付アイソレーションキーボードを採用。モバイルノート「LaVie M」(同:10万円前後〜)は、全モデルにLバッテリを搭載し、最大10時間以上のバッテリ駆動となった。また、全モデルでモバイルWiMAXを内蔵し、高速通信が利用可能だ。
1台目のPC(親機)を2台目のPC(子機)からネットワーク経由で遠隔利用できる「Luiリモートスクリーン機能」の対応機種を拡大し、LaVie全モデルで利用できるようになった。初期設定を簡略化し、4桁の暗証番号だけで宅内での接続設定が完了するなど、使いやすさも考慮したという。
現在のPC市場は、前年比120%で好調だという。渡邉氏は、「1つはパソコン自身が生活必需品になったのではないか。2009年10月に出荷したWindows 7によって快適になり、Microsoft Office 2010も快適になった。Windows XPからWindows Vistaで躊躇していたがそれが起爆剤になったのではないか。さらに、価格もこなれてきて低価格が進んできたのも理由の1つ。売れ筋だったネットブックは半分程度に落ちてきており、中上位機が売れていることから、必要な機能が望まれている。市場自身が二極化している」と分析した。
一方で、3D対応PCの出荷割合について、同社のデスクトップPCの中で現状は4%程度と説明する。「まだコンテンツの品ぞろえが少ないので、3Dモデルの実売は伸びていないのが現状。年末に向けてBlu-rayのタイトルも増え、コンテンツが広がってくることから、デスクトップの10%を目標とする。この数字は実現できるのではないかと思っている」と期待を寄せた。
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