Googleは米国時間9月2日、「Google Wave」サーバとウェブクライアントをオープンソースのパッケージとしてリリースする計画を明らかにした。
同社は8月にクラウドベースのメッセージングおよびコラボレーションサービスであるWaveの開発を中止している。Googleは当時、ドラッグアンドドロップや1文字ごとにタイプした文字が反映されるライブ入力などの機能を含む、約20万行分のコードをオープンソース化すると述べていた。
しかし、Google WaveチームのソフトウェアエンジニアであるAlex North氏の2日付けのブログ投稿によると、同社は「Wave in a Box」という名の「より完全なアプリケーション」を構築する予定であるという。
「このプロジェクトには、Google Waveの現在知られているすべての機能が含まれるわけではない」とNorth氏は記している。「しかし、開発者やユーザーが、Waveサーバを稼働したり、独自のハードウェアでWaveをホスティングしたりできるようにするつもりである」(North氏)
「開発当初から、Google Waveプロトコルで新世代のコミュニケーションおよびコラボレーションツールをサポートできる可能性があるというのが、われわれのビジョンであった。Wave in a Boxは、機能的なアプリケーションになる予定だが、Waveの未来は皆さんの貢献にかかっている。このプロジェクトが、Waveの開発者コミュニティの拡大および進化を支援することを期待する」(North氏)
Wave in a Boxには、構造化された対話によるリアルタイムコラボレーションをサポートするサーバおよびウェブ用のクライアントが含まれる。ウェブクライアントには、スレッド型の対話用に「機能が完備された高速のWaveパネル」が含まれ、サーバには、Waveの保存および検索に関する機能が実装されるとNorth氏は述べた。
同パッケージのその他の機能としては、Waveガジェットやロボット、データに関するAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)や、オリジナルの「Google Wave」からデータをインポートするためのAPIサポートが含まれる。「構成を追加することにより」ユーザーはさまざまなWave in a Boxインスタンスを連携させることができるとNorth氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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