ポケラボは9月1日、米国のベンチャーキャピタルDCMおよびインキュベイトファンド1号投資事業有限責任組合(インキュベイトファンド)から総額約1200万ドルの出資を受けたことを明らかにした。出資比率は非公開だが、それぞれほぼ半額ずつになるという。これにあわせてDCMパートナーの伊佐山元氏が非常勤取締役に就任している。
ポケラボでは今後、社内体制の強化を図る。「2009年までは社員5人だったが、オフィスも移転しすでに40人以上の体制。年内には100名体制にするため積極的な人材採用を進める」(ポケラボ代表取締役の後藤貴史氏)。
今後はモバゲータウンをはじめ、各プラットフォームにソーシャルゲームを提供する。iPhoneなどスマートフォン向けサービスについても検討中だという。また米国に本社を持ち、日本、中国でも投資を手がけるDCMの協力を得て、海外展開も視野に入れる。
ポケラボは、後藤氏と、同じく代表取締役の佐々木俊介氏がmixiの起業家向けコミュニティで出会って2007年11月に設立した。当初はモバイル向けのソーシャルブックマークサービスなどを提供していたが2009年に入り方針を変更。ソーシャルゲームの開発を進めた。
2009年5月にはモバイル向けブラウザゲーム「サムライキングダム」を開発。その後mixiやモバゲータウンにモバイル向けソーシャルゲームを提供している。モバゲータウンで提供する「サムライ戦記」「やきゅとも!」はそれぞれ100万ユーザーを超える人気ゲームとなっている。
DCMとともに出資したインキュベイトファンドは、ディー・エヌ・エーが25億円を出資したことでも話題となったベンチャーファンド。今回が5月の設立以来初の投資案件となる。「今後は、投資額の大きな案件を手がけると同時に、インキュベイトと名がつくとおり、スマートフォン周りではスタートアップ企業をゼロから支援していく」(インキュベイトファンドの本間真彦氏)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス