しかし、Windows 95の発売から15年が経過した今、Windowsに関する大きな疑問が浮かんでくる。Windowsの全盛期は既に終わってしまったのだろうか。
当時が今とは違う時代だったことは明白であり、Microsoftは何をするにしても、あのときのように消費者の注目を集めることを迫られているのかもしれない。しかし、長い行列は別として、これからも今と同じ価格で同じ数のWindowsを販売することはできるのだろうか。
これは企業としてのMicrosoftが直面している最も重要な問題の1つである。MicrosoftはWindowsというルーツをはるかに超えて拡大してきたが、同社が主要事業を補強するために携帯電話や検索、オンラインサービスに目を向けている今でも、利益のほとんどをもたらしているのは依然としてWindowsと「Office」だ。
現在のところ、「Windows 7」は好調なペースで売れており、Windows事業は非常に順調に推移している。確かにWindows 7はWindows 95の初期のころよりもはるかに速いペースで売れているが、そのことは現在のPC市場がいかに巨大化しているかを何よりも証明している。
もっと長い目で考えるべきなのは、筆者が「一般ウェブ体験」と呼ぶものを、Windowsが上回ることができるのかという問題だ。今後、スマートブックやタブレット、携帯電話、ネットブック、そして、われわれが考えもしなかったようなデバイスが、すべてウェブ機能を提供するようになるだろう。多くのユーザーにとって、PCを使用する主な目的はウェブである。
WindowsがWindows 95の20周年まで現在の重要性を維持するためには、Microsoftは何とかして同OSを大幅に進化させる必要があるだろう。
そのための方法はいくつかあると思うが、どれも確実といえるようなものではない。
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