NTTデータは8月20日、ビジネスインテリジェンス(BI)分野において、同社が持つ独自の方法論や業務別BIソリューションなどの取り組みを体系化するとともに、体制を強化したと発表した。
今回の体制整備により、「技術開発本部ビジネスインテリジェンス推進センタ」を事業の中核として設置。業務別にコンサルティングやシステム開発および運用を行うNTTデータグループ内の関係部門と連携しながら、今年度中に約600人体制でサービス事業の推進を図るとしている。
NTTデータ、技術開発本部ビジネスインテリジェンス推進センタセンタ長の中川慶一郎氏によれば、新たなBIサービスは、「BI Boosts Your Innovation」というコンセプトに基づくものとなる。これは、ビジネスに戦略的な情報活用を組み込むことで、ユーザーの変革実現を加速させるものという。このコンセプトをもとに、業務、システム、人や組織の面から「変革の手法」をデザインするとともに、ユーザーの「BI成熟度」の向上をサポートするとしている。具体的には、「業務BIソリューション」「独自に開発したメソドロジ」「コンポーネント要素技術」「IT基盤」といった、上流のコンサルティングからシステム開発および運用、BIの定着サービス支援まで、BIの活用に必要なすべてのサービスをトータルに提供するという。
中でも、NTTデータが独自に開発したというメソドロジは、BIで業務をデザインするための同社独自の方法論であり、これまでのノウハウを結集させたものとして、今回のサービスの最大の特長になるという。見える化をはじめとした集計型BIの業務デザインである「BIシステム技法(上流編)」と、統計やデータマイニングなど高度なBIを活用した業務デザインであるデータ分析技法「BICLAVIS」の2つによって体系化したものという。
また、これら2つのメソドロジをもとに、ユーザーのレベルにあわせて、BIシステム技法(上流編)を適用した「集計分析型BI」および「発見型BI」、BICLAVISを適用した「What-If型BI」および「プロアクティブ型BI」の4タイプのBIを提供するという。そのほか、「データウェアハウス/ビジネスインテリジェンスラボ」と連携し、ユーザーの実データを用いたデモによるBIツール選定支援や、情報の分析活用に関するコンサルティングも提供。中立的な立場で、ニーズに応じたDWH/BIツールの導入と活用を支援するとしている。
NTTデータでは、今後、グループの総力を挙げてBIサービスを提供するとともに、この体系化を継続的に強化するため、「What-If型BI」および「プロアクティブ型BI」に対応した「業務別BIソリューション」部分に注力していく。業務別ソリューションについては、3月から提供されているグローバルSCM領域のBIサービス「グローバルBI」に加え、BPOや顧客設定など順次ラインアップを拡充する予定としている。同社では、2015年度までに、BIサービス事業全体で200億円の売上を目指す。
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