UPDATE Intelは、セキュリティ企業McAfeeを76億8000万ドルで買収する計画である。これは、Intelの42年間の歴史で最大規模の買収となる。
チップメーカーのIntelは米国時間8月19日、McAfeeの全普通株式を1株当たり48ドルの現金で買い取るための正式契約を結んだことを発表した。McAfee株価の18日の終値は29.93ドルであり、Intelはその60%増しの価格を提案したことになる。
両社の取締役会は、買収を承認している。
セキュリティは、エネルギー効率性能と接続性に並んで、オンラインコンピューティングの必須要素になっていると、Intelは述べた。しかし、Intelによると、今日のセキュリティは、モバイル機器、テレビ、自動車、ATM、医療機器といった、市場における多様な新しいネットワーク接続機器に十分に対応していないという。保護を提供するには、ソフトウェア、ハードウェア、サービスを統合することのできる新しい手法が必要であると同社は述べた。
Intelの最高経営責任者(CEO)であるPaul Otellini氏は声明で、「多種多様なインターネット接続機器の急速な成長拡大に伴い、われわれの生活の中のますます多くの要素がオンラインへと移行した」と述べた。「これまでは、エネルギー効率性能と接続性がコンピューティング要件の中心だったが、今後は、セキュリティが、すべてのコンピューティングエクスペリエンスにおける人々の要求の3番目の柱として、これらの要素に加わるだろう」(Otellini氏)
McAfeeのコア技術を統合することにより、Intelは、現行製品を改良し、消費者と企業が使用するクラウドと機器の両方をより適切に保護可能な新しい製品を提供することができると確信している。これらの機器には、従来型のコンピュータや組み込み製品など、チップが主要な役割を担う任意の機器が含まれる。
Otellini氏は電話会議で、「われわれがマイクロプロセッサを販売する先すべてにおいて、セキュリティソフトウェアをともに販売する機会が存在すると、われわれは考えている」と述べた。
またIntelはこの買収を、同社ワイヤレス戦略の拡大としてもとらえている。
Intelのシニアバイスプレジデントを務めるRenee James氏は声明で、「ハードウェアで強化されたセキュリティは、ますます高度化する現在および将来の脅威に対する効果的な対処法の進展へとつながるだろう」と述べた。「今回の買収は、特にワイヤレスモビリティへの移行に関連した、急速に成長するビジネス分野において、卓越したコンピューティングエクスペリエンスの提供に向けたわれわれのソフトウェアおよびサービス戦略に合致している」(James氏)
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