ネット中立性の原則に関してVerizon CommunicationsとGoogleが独自の取り決めに到達しつつあると伝えられるなか、報道によると米連邦通信委員会(FCC)は、仲介役として企業間の合意の方向を探ることを断念したようだ。
Associated Press(AP)とWashington Postは米国時間8月5日午後、株式市場の取引終了直後に、FCCが協議を中止する意向だと報じた。FCCはこの協議でインターネット企業とブロードバンドプロバイダーを引き合わせ、ネット中立性に関する取り決めについて徹底的に議論することを目指していた。ネット中立性の問題では、すべてのインターネットトラフィックが通信事業者によって公平に扱われるべきかどうかをめぐり論争が起きている。FCCは以前、誰もが満足できる解決策に達するよう舵取りをしたいと考えていたが、どうやらこれをあきらめたようだ。
Washington Postによると、FCCで首席補佐官を務めるEddie Lazarus氏は、次のように述べたという。「われわれは、関係者による今回の議論を打ち切った。協議はいくつかの面で生産的だったが、インターネットの開放性と自由を確保するための強固な枠組みを生み出せなかった。この枠組みとは、イノベーション、投資、自由な言論、消費者による選択を促進するものだ」。今回の動きについてFCCの関係者に確認を求めたが、回答は得られなかった。
VerizonとGoogleは現在、ネット中立性の問題について独自に協議を進めていると報じられている。しかし、両社がどのような話し合いをしているかはいくぶん不透明なままだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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