香港でホスティングされ、中国に向けて提供されているGoogleの新しいQ&Aページが、米国時間8月3日に中国ユーザーからアクセスできない状態になったと報じられた。
Reutersによると、同ページを参照しようとするとエラーメッセージが表示されるという報告が中国本土の多くのユーザーから寄せられたという。あるGoogle関係者はReutersに対し、同ページに技術的な問題は存在しないと述べ、中国政府に問い合わせてほしいと述べた。
2010年7月下旬にローンチされた新しいQ&Aページのベータ版では、中国ユーザーが質問をすると、その回答になるかもしれないウェブページへのリンクが得られる。しかし、どうやら一部の質問は、中国政府の懸念を生じさせるものだったようだ。
Reutersによると、最近の質問には、1989年の天安門事件に関するものや、最近広州で起きた広東語を守るための抗議集会について議論するものがあったという。毛沢東氏を冒涜するような質問もあった。
中国は7月、Googleの運営ライセンスを更新したが、一部のサービスに対するアクセスとフィルタリングについては、今でも両者間の論争が続いている。7月29日にはGoogleのいくつかのサービスが中国本土のユーザーからアクセス不能になったと報じられたが、それが技術的な問題に起因するものなのか、政府の介入によるものなのかはまだ明らかになっていない。
Googleは中国のほか、ロシアでも問題に直面している。政治的に問題のある動画に対する懸念から、YouTubeへの全アクセスを遮断するようインターネットプロバイダRosnetに最近命じたロシア政府に対し、Googleは対立の構えを見せている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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