「iPhone 4」のアンロックは、今や厳密な意味で合法であり、かつ技術的に可能なものとなった。
iPhone Dev Teamは米国時間8月1日、JailbreakMe.comでiPhone 4用ジェイルブレイク(脱獄)ツールをリリースした。これは米著作権局が、メーカーの保護メカニズムを回避して「携帯端末でソフトウェアアプリケーションを実行」できるようにする行為は、もはや米連邦著作権法の違反にあたらないと決定したわずか数日後のことだった。
以前のジェイルブレイクツールでは更新を実行するにはデバイスをコンピュータに接続する必要があったが、この最新のツールでは、デバイスにインストールされたモバイル版「Safari」だけで処理が完結する。報道によると、このブラウザベースのソフトウェアによるジェイルブレイクは、「iPad」や、「iOS 4」「iOS 4.01」を搭載のiPhoneおよび「iPod」を含むすべての「iOS」搭載デバイスで動作するという。ただしiOS 4.1ベータ版を搭載のデバイスでは動作しないと報じられている。
また、一部のユーザーからは、このツールでジェイルブレイクを行うとデバイスの「FaceTime」やMMSの機能に問題が発生すると報告されている。
ジェイルブレイクを行うと、OS開発企業(Appleなど)に承認されていないアプリをデバイスで実行できるようになる。これがジェイルブレイクなどの保護回避手法の主な目的だ。また、承認されていないネットワーク上でデバイスを実行することも可能になる。
米著作権局はジェイルブレイクソフトウェアを合法と宣言したものの、Appleは、ユーザーがジェイルブレイクすることを推奨しておらず、ジェイルブレイクによってデバイスの保証が無効になると注意を促している。「以前にも述べたように、iPhoneユーザーの大多数はiPhoneのジェイルブレイクを行っていない。保証条件の違反にあたるおそれがあり、iPhoneの安定性や動作の信頼性が損なわれるおそれがあるからだ」。Appleは先週の声明でこのように述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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