台湾の携帯電話メーカーHTCは現地時間7月29日、事業強化戦略の一環として、新規雇用と昇格を含む複数の経営幹部の交代を発表した。
新たな最高戦略責任者(CSO)としてHTCに加わるのはRon Louks氏で、HTCのエンジニアリングおよびオペレーション部門と緊密に連携して、戦略と技術開発に力を注ぐことになる。また、最高製品責任者(CPO)としてKouji Kodera氏も加わり、HTCのグローバル製品群の企画と管理を担当する。いずれもSony Ericssonから引き抜かれた人物で、Louks氏は最高技術責任者(CTO)、Kodera氏は製品担当責任者を務めていた。
最高エンジニアリング責任者に昇格するのは、これまで製品開発部門のバイスプレジデントだったDavid Chen氏だ。同氏の新たな役割には、製品開発とエンジニアリングに引き続き力を注ぐことも含まれる。HTCによると、Chen氏は1997年に同社が最初に雇用した従業員の1人で、業界初となる最も革新的なスマートフォンのいくつかを市場に送り出す取り組みを支えたという。
Chen氏とKodera氏は、HTCの最高イノベーション責任者であるHorace Luke氏および最高マーケティング責任者(CMO)であるJohn Wang氏と連携して、全世界に広がる同社の製品ラインアップを強化していく。
また、これまでHTC North Americaのバイスプレジデントを務めていたJason Mackenzie氏が、HTC North America and Latin Americaのプレジデントに昇格した。その他の地域を統括する責任者としては、HTC Europe, Middle East and Africa(EMEA)のバイスプレジデントを務めていたFlorian Seiche氏が、HTC EMEAのプレジデントに昇格した。
HTCはまた、シニアエグゼクティブバイスプレジデントを務めていたJason Juang氏の離職も発表した。同氏はすでに同社を退職しており、別の機会を追求するという。
HTCの最高経営責任者(CEO)であるPeter Chou氏は声明で、「スマートフォン業界が電光石火の勢いで拡大するなか、内部から経営能力を高めるとともに外部からも専門的能力を導入することが、HTCにとって不可欠だ」として、「本日の発表は、これまでの当社の成長と発展を示すとともに、独自性を生かしたスマートフォンを世界中の人々に提供するという当社のビジョンを表すものでもある」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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