日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は7月13日、ホームサーバ製品「HP MediaSmart Server EX490」を発表した。直販サイト「HP Directplus」のほか、HP Directplusコールセンター、常時展示スペースのHP Directplus Stationにて7月23日より発売する。HP Directplusでの販売価格は4万9980円。
HP MediaSmart Server EX490は、Windows Home ServerにHPの独自アプリケーションを搭載した製品。ホームネットワークに接続したPCの動画や音楽、写真を集約、共有し、PCやゲーム機、携帯電話などコンテンツにアクセスできる。複数台のPCを所有し、ブロードバンド環境を整備する家庭やPCやガジェットを複数所有し、WindowsとMacの両方の環境を持つ個人などをターゲットにする。
最大で10台のPCを登録して、接続可能。PCがホームネットワークに接続された際、あらかじめ指定しておいた任意のフォルダから、動画や音楽、写真などのデータを自動検出し、サーバ内にコピーしていく。コピーしたファイルは、「HP Video Converter」によって各種デジタル機器に最適なファイル形式に変換されるため、PCのほか、PLAYSTATION 3やXbox360などのゲーム機からもコンテンツを閲覧できる。
ファイルはホームネットワーク経由で楽しむだけでなく、「HP Media Streamer」を利用して、インターネット経由でのストリーミング再生もできる。専用アプリ「HP MediaSmart Server iStream」をApp Storeからダウンロードすれば、iPhoneやiPod touchからも「MediaSmart Server」に保存された映像や音楽、写真にアクセスできる。
また、Windows 7/Vista/XP(SP3以降)を搭載するPCでは、ドライブ丸ごとの自動バックアップに対応する。さらにMac OS X向けのバックアップソフト「Time Machine」にも対応するため、Mac環境のバックアップもサーバ上で行える。
製品構成は以下のとおり。増設用のHDDをHPから発売する予定はないため、ユーザーが市販の製品を購入する必要がある。
ホームサーバ製品をこれまで海外で展開してきたHP。ここで日本市場に参入することについて「ホームビデオやiPhone、iPadなどが出て、デジタルコンテンツをどう扱うかを考える一般の人たちが増えるといった市場トレンドがある」と説明。「個人向けPC市場には4年前に再参入し、ステップバイステップで市場を開拓してきた。将来的には家庭内の統合ソリューションを提供したいという思いが強くある」(日本HP)
また、当面は販売チャネルを直販店に限定する。「一気にマスに対して提供するのではなく、リテラシーの高いユーザーのみに展開していく」とした。今後はマイクロソフトとも協力して、ホームサーバのプロモーションや啓蒙(けいもう)などを進めるという。
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