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解説:マイクロソフトのクラウドビジネス急拡大を後押しする「隠れた基盤」 - (page 2)

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 そしてマイクロソフトは、クラウド認定パートナーの拡大に向けて、異例ともいえる手を打ってきた点も見逃せない。というのも、マイクロソフトがクラウド認定パートナーとして重点的にリクルートしたターゲットは、それまでマイクロソフト製品をあまり扱ったことがないシステムインテグレーターが中心だったのだ。

 「350社のうち約半分が、マイクロソフトの製品をオンプレミスではほとんど取り扱ったことがないパートナーである。むしろ、そうしたパートナーばかりを狙っていった」(Launay氏)

 樋口氏は、この理由について次のように補足する。

 「マイクロソフト製品を活用してオンプレミス型ビジネスを推進してきたパートナーは、クラウドビジネスを展開した途端に、既存ビジネスと食い合う可能性があるのではないかという懸念を持っている。だが、これまでマイクロソフトと関係がなかったり、関係が薄かったパートナーにはそうしたしがらみがなく、クラウドビジネスに踏み出しやすい。ユーザー企業からもマイクロソフト製品に対する関心が高まっており、ユーザーの要求に、これまで当社と関係がなかったシステムインテグレーターが動かされるケースもある」

 クラウド認定パートナーとして、最大の事例が富士ソフトだろう。

 かつてはマイクロソフトと密接な関係にあった富士ソフトだが、その後Googleとの連携を強化。クラウドビジネスではGoogleとの協業が先行するなど、マイクロソフト関連の売上高は大幅な減少傾向にあった。

 だが、今年3月以降、クラウド認定パートナーとしてマイクロソフト製品の取り扱いを本格的に再開した。現在では「マイクロソフトから見て、すでに3番目の規模に達している」(樋口氏)という。

 マイクロソフトは、クラウドビジネスを通じて、パートナーの拡大という成果を手にしている。今年度末に目標とする1000社の認定という計画の中でも、新規パートナーの獲得は重要な施策と位置づけられており、今後、新たな企業とのパートナーシップは増えていきそうだ。同社における、「クラウドビジネスの拡大戦略」と「パートナーの拡大戦略」は、現時点でほぼ同一の施策として推進されているといえよう。そこに、マイクロソフトがクラウドビジネスを早期に拡大するための隠れた基盤がある。

マイクロソフトのクラウドビジネス マイクロソフトにおけるクラウドビジネスの注力ポイントは「社内体制の強化」「パートナーシップの推進」「オファリング拡充」の3点。中でもパートナー戦略には大きなウェイトを置く

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