BAのCoby氏によると、航空会社のテクノロジが標準化されていないために、このような情報共有が阻まれているという。かつては国際航空運送協会(IATA)によってしっかりとした標準化が規定されていたものの、現在ではそういった標準化が中途半端なものになってきている。
Coby氏は「このことはテクノロジの発展速度に関係があると思う--ものごとは変わっていくものだ。そして、そのことについては--当然ながら--競合他社と話し合うことになると考えている。通信速度やプロトコルについてはおそらく問題ないだろう」と述べたものの、協力体制を幅広いものにすることで法的な問題が引き起こされる可能性も指摘している。
とは言え、Coby氏はより幅の広い情報共有が可能であると考えている--同氏はsilicon.comに対して「こういった問題は乗り越えられないものではない」と述べるとともに、航空会社各社がより緊密に連携し合える仕組みを作り上げるうえで国際航空情報通信機構(SITA)やIATAといった組織が重要な役割を担うことになるとの考えを示した。
しかしAir France-KLMのCEOであるPierre-Henri Gourgeon氏はCoby氏ほど楽観的な見方をしていない。同氏はカンファレンスにおいて、「(航空会社の)CEOたちは会議を行い、『共通のシステムと共通の規格を作り上げるべきだ』と口々に述べるものの、次の会議は2年後に、と言って会議を終える」と述べている。
そしてGourgeon氏は、CEOたちが2年後にも「共通のシステムと共通の規格を作り上げるべきだ・・・」と述べ合っているだろうと語っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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