HP ePrint対応プリンタには、無料のオンラインコンテンツをプリンタの画面で見たり直接ウェブからプリントしたりして楽しめる「パーソナライズドプリント」機能を備える。
コンテンツには、グーグルカレンダーやドリームワークス、ウォルト・ディズニーの塗り絵や映画の予告、ウェザーニューズの天気情報、レストランなどのクーポンサイト、Yahoo!などのニュースといったアプリがそろっており、PCなしで映画の予告編を見たりコンテンツを印刷したりできる。
コンテンツパートナーは各国によって一部異なるとしており、日本での展開へ向けて交渉を進めている最中という。なお、当面は無料で行っていく方針で、プラットフォーム上での課金システムも検討中とのことだ。
なお、プリントの際には、写真のようにクオリティを重視するものとこだわらなくてもいいものを分けて印刷できる機能も持つ。解像度が100dpi以上の画像であれば、自動的に写真クオリティで印刷し、フォトトレイからプリントする。通常のドキュメントは、メインの用紙トレイからプリントするしくみという。
なお、現在のところ枚数の指定やモノクロ印刷の指定はできない。今後アップデートして対応していく方針とのことだ。
HPアジア太平洋&日本地域におけるイメージング&プリンティンググループ(IPG)のシニアバイスプレジデントを務めるジョン・ソロモン(John Solomon)氏は、「なぜいま必要なのか。ある調査によれば、2013年までに7億世帯がインターネットに接続し、そのうち半分はアジア太平洋地域にある世帯。スマートフォンの利用人口は10億人に達し、その35%がアジア太平洋地域が占めるようになる」とHPの戦略としてアジアにおけるマーケットの重要性を語った。
「アジアの人々は、毎週20時間をソーシャルメディアで使っている。したがって、今が(製品投入の)適切な時期。中国には移動体でウェブを使う人が米国を上回っており、市場も消費者も、スマートフォンを中心としてネットに接続できる世界を持っている。今後はさらにケータイでウェブに接続する人が増えるだろう」とし、ウェブ対応プリンタは今後の需要が見込めるとした。
HPイメージング&プリンティンググループ(IPG)のエグゼクティブバイスプレジデントを務めるビオメッシュ・ジョシ(Vyomesh Joshi)氏は、「ウェブに接続できるデバイスでいつでもプリントでき、オンラインでコンテンツを得られるエコシステムを作り上げた。もう1つ重要なのは、プレミアの価格を払わなくてもいいようにしたこと。99ドルのプリンタでも同じフィーチャーが得られる」と語り、価格面での優位性もアピールした。
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