日本Androidの会は6月26日、Androidユーザーや開発者を対象としたイベント「Android Bazaar and Conference 2010 Spring」(ABC 2010 Spring)を開催した。日本Androidの会はAndroidの普及促進を目指すユーザーコミュニティ。技術系やビジネス系、デザイナー系の人々の間でAndroidの注目度を高めるために様々な活動を実施している。Android Bazaar and Conferenceもその活動の一環であり、年2回、春と秋に開催されている。
本稿では、早稲田大学大学院客員教授であり、日本Androidの会の会長を務める丸山不二夫氏による基調講演の様子をレポートする。
丸山氏は冒頭で、ここ1年におけるAndroid市場の成長について俯瞰した上で、今年の秋冬にはこれまでを上回る爆発的な成長期が訪れるのではないかと指摘した。なぜ今年の秋冬なのか。まずスマートフォン市場においては、各キャリアおよび端末メーカーがAndroidの新しい端末を準備中であり、今秋から今冬にかけて続々と市場に投入される予定であること。それに加えて、家電メーカーでもAndroidを組み込んだ家電製品を構想中であり、今年度中には具体的な案として出てくるであろうこと。このような市場の裾野の広がりが、Androidの成長を強力に後押しするはずだと丸山氏は語っている。
また、今年の秋にはFroyoのコードネームで知られるAndroid 2.2も正式にリリースされる予定となっている。Android 2.2の新機能については基調講演の後で行われた招待講演のレポートで詳しく紹介するが、ビジネス利用を見据えた企業向けの機能の強化や、クラウドとの連携の強化など、市場に大きなインパクトを与えるアップデートが多数含まれている。
丸山氏の話は、ここからメディアの現在と未来という方向に展開されていった。
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