以前述べたとおり、企業におけるMicrosoft Outlookは単なる電子メールクライアントをはるかに超えるものだ。Outlookは世界でもっとも使われているプロジェクト管理アプリケーションであり、世界でもっとも使われている(ファイル共有のための)文書管理アプリケーションであり、世界でもっとも使われているコラボレーションプログラムだ。従ってOutlookの改善は、知識労働者に大きな影響を与える可能性がある。
Outlook 2010には、多くの有益な改善が施されており、これには複数のExchangeアカウントを利用する機能や、メッセージ内でのカレンダーのプレビュー、メッセージ本文の下に受信者の他のメッセージを表示させる機能、メッセージのスレッド全体をブロックできる「無視」ボタン、PSTファイルなしでメールをアーカイブする機能(Exchange 2010と組み合わせて使った場合)なども含まれる。
実際、Outlook 2010は改善点が多く、TechRepublicのCIO Juryが、企業はOffice 2010にアップグレードする価値があるかという投票で、それだけの価値があるという驚くべき投票結果を出した際に、何人かはOutlook 2010のためだけでもOffice 2010にアップグレードする価値があると述べているほどだ。
Microsoft SharePointは、誰も話題にしないが、もっとも広く使われているアプリケーションの1つだ。CIOがSharePointに言及することはまれだし、技術関係の報道機関もほとんど興味を示していない。それでも、ITのプロフェッショナルに自分の組織でSharePointを使っているかどうか尋ねてみれば、多くの人が使っていると答えるのに驚くことだろう。最近のTechRepublicのアンケートでは、63%の回答者がSharePointを導入していると答えている。
SharePointには機能が満載されているが、主にイントラネットのポータルとして使われる。多くのテンプレートと、イントラネットで利用できる組み込みの機能を持っており、これには例えば、従業員名簿、wiki、従業員用のブログなども含まれている。Active DirectoryやMicrosoft Officeと統合することで、SharePointは素早く展開でき、簡単に利用できるようになる。特にMicrosoft製品を主に利用しているIT部門ではそうだ。
Microsoft自身も、SharePointが隠れた成功の1つであることを理解しているようだ。同社は今では、サービスとしてホスティング版のSharePointを提供しているほか、企業に対してOffice 2010と同時にSharePoint 2010を導入するよう積極的に働きかけている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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