新製品として発表された管理ソフトウェア「Unisphere」は、従来は異なる管理ツールが対応していたブロックI/OストレージとファイルI/Oストレージを一元管理できるソフトウェア。同社では「将来的なプライベートクラウドに到達するための重要な要件として開発」したという。アクセスプロトコルの異なるストレージを統合管理するだけに留まらず、直感的でビジュアルな表示を行なうことで、ユーザー企業自身がストレージ管理を実行できる「内製化」を促進するとしている。
EMCジャパン代表取締役社長の諸星俊男氏は市場シェアに関する調査結果を紹介し、「EMCはミッドレンジ分野で全世界でトップシェア。日本以外のほとんどの国でトップなのだが、日本はトップにはまだ遠い。この状況を変えていき、数年後には日本でもトップシェアを獲得したい」と語った。
さらに、全世界と日本とでシェアの状況がかけ離れている理由についての質問に答えて、「EMCはハイエンド製品中心/直販中心で価格も高いという古いイメージをいまだに引きずっている。現在ではミッドレンジ製品も充実し、さまざまなパートナーとの協業関係も深まり、さらに価格面でも競合に劣らないのだが、まだ認知が拡がっていない」と分析している。
なお、本日発表の新機能の提供開始は2010年7月以降の予定。
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