ブログネットワークのGawker Mediaは米国時間6月9日、AT&Tのウェブサイトから「iPad Wi-Fi + 3G」ユーザー約11万4000人分の電子メールアドレス情報が流出したと報じた。漏えいしたデータには、米国政府の高官や映画監督、企業の最高経営責任者(CEO)のものも含まれているようだ。
同報道によると、Goatse Securityと名乗るハッカーグループが、AT&Tのウェブサイトから、iPadのSIMカードのシリアル番号を含んだHTTPリクエストを送信し、電子メールアドレスを入手したという。このICCIDと呼ばれるシリアル番号は順番に付けられているため、容易に推測できるとしている。
AT&Tの広報担当者は米CNETに対しデータ流出があったことを認め、同社は7日、Goatse Securityとは関係しない人物からiPadのICCIDのデータ漏えいの可能性について報告を受け、その翌日に電子メールアドレスを提供する機能を停止したと述べた。また、ICCIDから引き出せる情報は、電子メールアドレスだけであり、同社は調査を継続するとともに、情報の流出について顧客に報告していくと発表した。Goatse SecurityとAppleにもコメントを求めたが、返答は得られていない。
セキュリティ専門家は、今回のデータ漏えいはAT&Tのウェブサイトのセキュリティが原因であり、iPadの問題ではないことを強調している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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