ソニーは6月8日、「VAIOシリーズ」の夏モデルとして、ボードPC 2シリーズ、ノートPC 6シリーズを6月19日より順次販売すると発表した。
今回、同社がもっとも力を入れているのは、テレビ視聴と録画機能だ。テレビ、レコーダとしても使える1台3役をこなすPCとして、ボードPC「Jシリーズ」と「Lシリーズ」、ノートPC「Fシリーズ」では、デジタルテレビチューナにAVCトランスコーダを2つ搭載。2つの番組をそれぞれ長時間モードで録画できるなど、フルHD液晶でテレビをより楽しめる機能を搭載している。
Jシリーズは、21.5型フルHD液晶を搭載するほか、タッチパネル機能を搭載したモデルもラインアップした。タッチ対応のお絵かきソフト「YouPaint」を搭載し、マウスの代わりに直感的な操作で子どもでもお絵かきを楽しめる。
Lシリーズは、24型フルHD液晶を搭載。いずれもハイビジョン番組を本格的な画質で楽しめるとしている。また、地上、BS、110度CSデジタルに対応したダブルチューナ搭載モデルもラインアップ。市場想定価格は、Jシリーズが15万円前後から、Lシリーズは21万5000円前後から。
Fシリーズは、16.4型フルHD液晶を搭載したノートPCで、オフィスソフト「Microsoft Office Home and Business 2010」をプリインストールしている。価格は17万5000円前後から。
これらの3シリーズのうち、新たなチューナを搭載したモデルには、バージョンアップしたテレビ視聴・録画ソフトウェア「Giga Pocket Digital」を搭載した。2番組同時に長時間録画ができるほか、電源を切っていても予約前に自動起動して録画を開始する「予約録画」や、録画番組の自動分類による視聴・録画機能も強化している。
さらに、本編の録画と同時に、モバイル書き出し用のファイルをつねに同時録画できる機能も備える。地上デジタル放送やBSデジタル、110度CSデジタル放送の録画番組を「ウォークマン」へダイレクトに転送可能だ。メモリースティックに書き出せば、「プレイステーション・ポータブル(PSP)」でも視聴できる。
ユーザーの好みや視聴している時間帯に合わせて、VAIO内に撮りためた写真やビデオ、音楽や、関連するウェブ動画も自動検索してユーザーにおすすめするオリジナルソフト「Media Gallery」と連携することも可能だ。
このほかに、インテルAtom プロセッサ N470を採用したネットブック「Mシリーズ」(6万円前後〜)、WWANとWiMAXを同時搭載できる「Zシリーズ」(24万円前後)、デザインを刷新した「Yシリーズ」(11万5000円前後)、CPUがパワーアップした「Sシリーズ」(15万円前後)、AMDのCPUを搭載した「Eシリーズ」(11万円前後から)もラインアップ。さらに、VAIOオーナーメードのみの販売となるが、WWANとWiMAXを搭載し、新色「ピンク」を追加した「Xシリーズ」も発表している。
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