Eye-Fi Pro X2は、デジタル一眼レフカメラなどで採用されているRAWデータの転送に対応したのが特徴だ。容量は8Gバイト。ただし、RAWデータはオンラインアルバムにはアップロードできず、PCへの転送にのみ対応する。
従来製品や他のラインアップはアクセスポイントを利用してデータを転送するだけなのに対し、Eye-Fi Pro X2は「アドホック接続」にも対応する。出先などで、無線LAN機能を搭載したPCにダイレクトに転送できるというメリットだけでなく、エンドレスモードと併用することで、カードの残り容量に気兼ねすることなく撮影できる。
このほかにも、ジオタグ機能(位置情報の付加)に対応したり、公衆無線LANサービスを利用できたりする。
ちなみに、ジオタグの付加には、カーナビゲーションシステムなどで利用されている、いわゆる衛星測位システム(GPS)ではなく、アクセスポイントなどの位置情報を利用する。従って、無線LANのアクセスポイントがない場所では正しく位置情報を付加することはできない。
ジオタグの付加された画像データは、「Eye-Fi Center」で表示された画像をダブルクリックすると、Googleマップと共に表示できる。撮影した場所と撮影した写真が一度に確認できるというわけだ。さらに、写真データを「Picasaウェブアルバム」にアップロードするように設定しておけば、写真データを地図上で管理するといったことも可能。フォルダによる管理ではなく、地図を使って場所による管理も行えるというわけだ。
Eye-Fi Explore X2は、Eye-Fi Pro X2に採用されている「RAWデータの対応」と「アドホック接続」の機能を排した製品。ジオタグ機能や公衆無線LANへの対応などは同じだ。容量も同じく8Gバイト。
Eye-Fi Connect X2は、さらにジオタグ機能と公衆無線LANに非対応となっている。容量も半分の4Gバイトとなった。
まずは、付属のカードリーダもしくは、PCのSDHC/SDカードスロットにEye-Fiを挿入する。Windowsの場合、カード内を参照し「START HERE」→「Windows」とフォルダを移動して「Setup」ファイルをダブルクリックする。あとはウィザードに従ってインストール作業を終わらせるだけだ。これで管理ツール「Eye-Fi Center」のインストールは終了だ。途中、送受信テストが行われる。このテストに引っかかるようであれば、正しく通信されていないので、PCやアクセスポイントの設定を見直そう。
ここまでくれば、あとは簡単な4ステップのみ。まず、ネットワークでは、Eye-Fiがアクセスするアクセスポイントの設定を行う。検出したアクセスポイントに対して、ネットーワークパスワード(暗号キー)などを入力するだけで設定は終了。次には、オンラインアルバムの共有設定だ。特に必要なければ飛ばしてかまわない。後からでも設定できる。最後はカードの取り外しと、カメラへの取り付けやフォーマットの指示などが行われ、実際に撮影して、きちんとアップロードされているかのチェックが行われる。これで大まかな設定は終了だ。
なお、初期状態ではカードの名称が「Eye-Fiカード」になっており、どのカードを利用しているのか分かりにくい状態になっている。カードを複数持っているなら、最初に名称変更をおすすめする。
一度設定を終えた後、再度Eye-Fi Centerからさらに細かな設定が可能だ。最も多機能であるEye-Fi Pro X2を例に取ると、設定できる項目は8種。「ネットワーク」では、接続するアクセスポイントのほか、公衆無線LANサービスへのアクセスが設定可能。「写真」と「動画」では、撮影したデータの転送先を指定できるほか、転送した際のフォルダ作成(フォルダ名)について設定できる。また、オンラインアルバムの設定も可能。「RAW」では、「写真」や「動画」と同じく転送先とフォルダの設定が行える。「通知設定」はその名のとおり、メールアドレスを入力して転送結果を知らせるように設定できる。「ジオタグ」は、画像データに位置情報を付加するかどうかを決められる。「転送モード」は、転送するデータの条件を設定したり、エンドレスモードを設定したりできる。「アカウント情報」では、Eye-Fiアカウントの削除やパスワードの設定が行える。
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