「達人」の心境を味わうために--あなたの「絶好調」を維持するための5つのステップ

文:John McKee(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子2010年06月05日 08時30分
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 やることなすこと、すべてがうまく行くという経験をしたことはないだろうか?

 筆者の言いたいことは分かってもらえるはずだ:何かを行っている時に、それが素晴らしいものになるという確信を抱いている状態である。そして、達人になった気分を味わってもいる。仕事の場でも、あるいは遊びの場でも、こういった気分になることがあるはずだ。またそれは、1人で行動している時かもしれないし、友人あるいは仕事の関係者と行動をともにしている時かもしれない。いずれにしても、間違った選択を一切行わないという状態なのである。

 これはつまり、絶好調ということだ。

 その一方、好調とは言えない状態の時もあるだろう。どんなに一生懸命に準備を整えていても、あるいは集中していても成果に結び付けることができない。つまり、より「通常の状態」に近いということになる。こういった時の成功率は、さほど高いものとはならない。

 「それほど好調ではない」日よりも「絶好調」な日の方が望ましいのはもちろんだろう。しかしほとんどの人にとって、絶好調という状態に入れるか、あるいはその状態を維持できるかどうかは、やってみなければ分からないはずだ。筆者は新たな書籍を執筆するための調査を行うなかで、絶好調な状態に確実に入るための秘訣や行動があるかどうかを見極めたいと考えるに至った。また、「達人」の心境に達するためにできることがあるのだろうか、という疑問も浮かんできた。

 筆者は自ら調査した結果と、クライアントとの仕事経験から、こういった疑問の答えが間違いなくイエスであると考えている。

 「絶不調」な日を減らし、絶好調と言える日を増やすために、以下の5つのステップを実行するのがよいだろう。

#1:自身の行動に対して、今まで以上に意識を向けるようにする

 自分自身が何をやっているのかということについて、常に意識を向けておくようにしよう。たいていの人は、目の前のものごとに没頭しすぎるあまりに、自らの仕事ぶり(そして思考)に対して無頓着になってしまっていることが多い。一方、達人はこういった過ちをおかさない--彼らは自分自身の仕事ぶりを意識的にチェックするとともに、自らの態度にも注意を払っているのである。

 ちなみに、経営者やスポーツ選手、俳優といったプロフェッショナルたちも、こういったことを実践している。

#2:絶好調の時と絶不調の時を把握できるようにする

 自分自身の状態に常に意識を向けておけるようになったのであれば、絶好調の時の状態を細かく観察するようにしよう。自らの振る舞いや、精神状態に注意を向けるよう心がけるわけである。絶好調な状態の人に言わせると、会話をしていてもその行方が正確に分かり、次にどういったことが起こるかも分かるという。その結果、目標を達成するために必要となる行動も見えてくるわけだ。一方、絶好調な状態でない人は、ペースが速くなるにつれて流れについて行くことすら困難になってくる。

#3:うまく行った際に最も満足感を得た「重要な行動」を10個特定し、そのリストを作成する

 こういったリストの中身には、仕事上の行為と、個人的あるいは家庭内の行為、身体の状態に関するものも含めておくとよいだろう。「絶好調な状態」にある人々はたいていの場合、幸せな気持ちになれるようなその他の行動もとっているためだ。さまざまなリーダーシップコーチや心理学者も述べているとおり、自らの状況に満足している人はたいてい、人生の他の側面においても生きがいを感じているのだ。

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