日立の「Virtage」、テープ装置へのバックアップも可能な仮想化環境と認定

 日立製作所は6月2日、同社の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」で提供している独自開発のサーバ仮想化機構「Virtage」が、Symantecの認定を受けたと発表した。

 この認定は、Symantecのデータ保護ソフトウェア「Symantec NetBackup」を使用したテープ装置へのデータバックアップを可能とする仮想化機構として、Symantecの技術情報文書で公開されたというもの。今回の認定で両社は、Symantecの評価や技術検証支援、コンテンツ開発を行う組織でVirtage上の論理サーバにSymantec NetBackupを使用したバックアップサーバを構築し、共同で評価、検証を実施した。

 認定を受けたことで、Virtage上の論理サーバにテープ装置接続向けのバックアップサーバを構築できる。これにより、夜間はバックアップサーバ用の論理サーバが利用するプロセッサコアやメモリなどを、昼間は別業務用の論理サーバが利用できるなど、柔軟で高効率なシステム運用がディスク装置だけでなくテープ装置へのバックアップでも可能となる。日立は、今回認定されたシステム構成の「Harmonious Cloudセンタ」への導入や、プライベートクラウド向けソリューションとしての提供などを検討し、ユーザー企業システムの設計や構築を容易にする提案、導入を積極的に進めていくとしている。

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