FacebookのCEOが語るプライバシー問題、会社や自身の今後--D: All Things Digitalで

文:Ina Fried(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル、編集部2010年06月03日 12時04分

 Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は、D: All Things Digitalカンファレンスに登壇し、物議を醸したプライバシー問題や同社の今後などについて語った。まず、プライバシーの問題について同氏は、Facebookユーザーが限られた範囲内でのみ共有する情報と、広く公開するべき情報の両方を持てるようにすることは意味のあることだと述べて、Facebookについて問題になっているプライバシー保護に対する考え方を明らかにした。

 同カンファレンスのモデレーターのWalt Mossberg氏は、非公開になっていた情報が公開されたことについて非難したが、Zuckerberg氏によると、Facebookのユーザーにはデフォルトの設定を変更できるオプションが提供されており、半数以上のユーザーが何らかの設定を変更しているという。Zuckerberg氏はこれを「われわれが全体として正しい方向に向かっていること示すシグナルだ」としている。

 またZuckerberg氏はウェブの将来について、今後より多くのパーソナライズされたコンテンツが見られるようになり、5年後には人々が今日を振り返り、個人向けの情報がいかに少なかったかに改めて驚くだろうと予見した。

 登壇中、テーマは話題のAppleにも及んだ。iPad用アプリケーションの予定を尋ねられた同氏は「結果的に作ると思う・・・われわれはまだ小規模な会社だから」と述べ、さらに、HTML 5対Flashの問題についての立ち位置については「HTML 5とFlashについては、われわれはどちらにもこだわらないと思う」と述べた。

 また本人の今後について、将来的に株式を公開した後もCEOとして続投するのかと問われると、Zuckerberg氏は続投の意志を表したものの、「あまり、株式公開は考えていない」と述べた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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