またこの話題か!とおっしゃる方もいるかも知れないが、今月もツイッターについて。
まずは、2010年4月の訪問者数であるが、前月より24%増の990万人がTwitter.comを訪問しており、インターネット利用人口に対するリーチは16%まで上昇した。これは米国のリーチ(9.8%)を6ポイント上回っていた。また、日本SNS最大手のmixiの訪問者数もわずかであるが上回る結果となった。
訪問者数(千人) | リーチ(%) | |
---|---|---|
Twitter.com(日本) | 9882 | 16.3 |
Twitter.com(米国) | 1万9327 | 9.8 |
mixi.jp | 9344 | 15.4 |
これはマスメディアでの露出の増加や、各企業がTwitterを利用したキャンペーンを積極的に展開していた結果であることに疑う余地はないだろう。
Twitter.comの訪問者数の増加は、その他のTwitterのAPIを利用した関連サイトの訪問者数も押し上げる結果となっていた。では、各Twitter関連サイトの訪問者数はどのような規模になっているのか、主要なサービスの訪問者規模を以下に紹介する。
関連サイト | 訪問者数(千人) |
---|---|
TwitPic(twitpic.com) | 1445 |
Twib(twib.jp) | 465 |
Togetter(togetter.com) | 343 |
Twilog(twilog.org) | 266 |
Favotter(favotter.net) | 192 |
TwitpicはTwitter上に写真を投稿するためのサイトで、Twitterユーザーがツイートと同時に写真を共有できるサービスが世界中で広く使用されている。関連サイトとしては最も多くの訪問者を集めていた。
Twibは、TwitterでツイートされたURLを集めて、人気順に閲覧できるサービスで個人アカウントによって運営が行われている。
Togetterは複数アカウントのツイートをまとめて保存、閲覧が可能となるサイトで、会話の参加者が複数にまたがっている際にその発言をまとめて簡単に追うことができる。公式アカウントであるtogetter_jpでは人気のあるまとめをつぶやくサービスも提供中である。
TwilogはTwitterのツイートをブログ形式で保存するサービスで、こちらは個別アカウントを登録することで、その発言をブログ形式で閲覧、管理しやすくなる。ついろぐには発言したログのダウンロードや統計情報を提供する機能もあり、より発言を管理しやすくなっている。
Favotterはユーザーがお気に入り登録したツイートを、その登録数から検索可能なサービスである。ツイッターでの影響力をフォローワー数で見ていくことが多いが、お気に入り登録されている発言数も一つの指標としてみることが出来るのではないだろうか。
次に、Twitterの公式サポートサイトを見てみよう。
公式サポートサイト | 訪問者数(千人) |
---|---|
Twinavi(twinavi.jp) | 1311 |
Twitterヘルプ(jptwitterhelp.blogspot.com) | 659 |
サポート系のサイトをみると、Twinavi(ついなび)に130万人の訪問者がアクセスしていた。このサイトはTwitterとの連動企画や関連ニュース、今の話題が何かなどを紹介する公式ナビゲーションサイトとして展開されている。また、有名人や企業アカウントを探してフォローすることも可能である。ちなみに、Twitter.com訪問者との重複利用状況は約10%となっていた。
その他、サポートブログとしてのTwitterヘルプ(jptwitterhelp.blogspot.com)にも4月で66万人のアクセスがあり、こちらも前月比24%の訪問者増とツイッターの訪問者の増加と比例している。使い方が簡単であるとはいえ、やはり初めて利用するユーザーは一定の割合でヘルプを利用している傾向がみえる。
以上、Twitterに関連した代表的なサイトを取り上げたが、その他にもAPIを利用した数多くのサイトが存在している。ユーザーが自分好みに情報を管理し、発言できることがツイッターの面白みの1つであるといえ、今後、ここまで増加した訪問者が、そのままツイッターを使い続けていくかは、このような関連サイトがどこまでユーザーを惹きつけられるかも重要な要因となるであろう。
(ネットレイティングス アナリスト 中村義哉)
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」