ナノオプトエナジー、EVの開発製造で元日産の有名デザイナー迎える

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 ナノオプトニクス・エナジーは5月27日、同社が鳥取県米子市で事業開始の準備を進めている電気自動車(EV)の開発と製造に関し、記者発表を行った。同社の代表取締役社長である藤原洋氏(インターネット総合研究所代表取締役所長)は、SWdesign代表の和田智氏をクリエイティブデザイナーに迎えること、また旧日本たばこ産業米子工場に設置するEV生産工場でITによるグリーン化についてユビテックと業務提携することを合意したと発表した。

 和田氏は日産自動車で15年、アウディで21年にわたり自動車のデザインを担当し、数多くの受賞歴がある。2009年に独立しているが、5年ほど前から次にやらなければならないことを模索していたという。今回、EVの開発と製造でコンセプトから製品ラインアップの企画、デザインの統括までを担うクリエイティブデザイナーとして専任することとなった。

 和田氏はデザインのキーワードを「Primitive(原始的、素朴)」とし、そして「美しい奇跡」を起こしたいと述べた。単にEVをデザインするだけでなく、その向こうにある新しい暮らしや新しい価値を美しいデザインで創出する、とした。

 ナノオプトニクス・エナジーとユビテックは、米子工場施設内でICTを活用し、“創エネ、畜エネ、省エネ”を連携させるトータルソリューション「BE GREEN・グリーンICTプラットフォーム」を構築、マイクログリッドを実現していく。これは、ビルなどの設備を統合化し管理する米Cisco Systemsの「Cisco Facility Management Solution(CFMS)」をベースに、将来的には地域と連携して進化させていく計画だ。

 具体的な計画としては、ナノオプトニクス・エナジーも参画するSIM-Driveの成果を実用化していくが、先行開発型が2011年に完成予定であるため自社製品の発売は2年後以降になる。ただし、インホイールモーターなどSIM-Driveの技術だけにこだわらず、もっと早い段階での発売も目指すという。販売網は、ガリバーインターナショナルとの連携を考えていることを明らかにした。

 米子工場は今後5年間で800人を雇用、230億円の売り上げを目標とし、2015年度には1000億円規模を目指す。記者発表では鳥取県知事である平井伸治氏も登壇し、「和田氏のデザインが、EVを身近にするきっかけになるかもしれない。工場は今夏に引き渡されるが、鳥取県は電子部品や自動車車体部品の工場が多いため、地元企業も参加してプロジェクトを盛り上げていきたい」と述べた。

画像 (左から)ユビテック代表取締役社長の荻野司氏、SWdesignの和田氏、ナノオプトニクスの藤原氏、鳥取県知事の平井氏
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