Facebookが実施した最近の変更を見れば、同社がそのブランドをウェブの隅々にまで広めたいと熱望しているのは一目瞭然だ。このため、一部のプライバシー擁護派は、Facebookが手中に収めた莫大な量の個人情報を注視し、いささか懸念を抱いている。
だがFacebookはもちろん、この変更はすべてインターネットとネットユーザー全員に最高の恩恵をもたらし、流れに乗ることは誰にとっても最良の利益になる、と主張している。米国時間5月11日にFacebookの開発者ブログに掲載された投稿によると、新しい「ソーシャルプラグイン」は現在10万を超えるサイトに実装されており、うまく機能しているという。
ソーシャルプラグインは、Facebookが2010年4月に開催したデベロッパーカンファレンス「f8」での主要な発表の1つだった。ソーシャルプラグインは既存の「Facebook Connect」技術を数歩前進させるもので、外部サイトにユーザーのFacebook友人リストを表示し、友人のアクティビティを示すことができる。たとえば、ニュースサイトでは、Facebookの仲間がどの記事を推薦したり、コメントしたりしているかを表示させるといった利用方法が考えられる。
Facebookによると、Amazon.comが所有する「Internet Movie Database(IMDB)」は、エンタテインメントディレクトリの各ページにFacebookの「Like」ボタンを設置し、会員がプロフィールでお気に入りの映画やテレビ番組を手軽に共有できるようにしたところ、Facebookからのトラフィックが倍増したという。IMDBを通じて35万件を超える「Like」がFacebookに送信された。同社はまた、ニュースサイトについては、FacebookからのトラフィックがWashington Postで290%、ABC Newsで250%増加したと報告している。
Facebookの開発チームに所属するJustin Osofsky氏は、開発者ブログへの投稿で次のように書いている。「当社は、これらの統計の背景にある文脈の方が、統計の数字そのものよりも重要だと考えている。われわれがFacebookで気づいたように、どんな種類のコンテンツであれ、自分が知っていて信頼している人々や友人を通じて目にすると、それを共有したり、閲覧したりして、積極的にかかわる傾向が強まるのが一般的だ。これまでオフラインの世界における社交的な活動だったもの、具体的にはニュースや作品評価の情報交換、スポーツの興奮の共有などを、当社は(オンラインに)持ち込み、各種サイトでそのユーザーが友人と一緒にコンテンツを体験する手段を提供している」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?