Googleの「スーパーフォン」である「Nexus One」を待っているVerizon Wirelessの顧客は、計画変更を迫られそうだ。というのも、Nexus OneのVerizon Wireless版は、日の目を見ないことになる可能性が高いからだ。
2010年1月にNexus Oneが初めて発表された際、Googleは、Verizon Wirelessモデルを2010年中に提供する予定を明らかにしていた。だが米国時間4月26日、Googleは公式ブログNexus Oneに投稿した記事で、ユーザーに対してVerizon Wirelessのサイトを訪れ、HTCの「Droid Incredible」を予約するよう推奨した。Nexus Oneの公式ページでも、同様のメッセージを記載している。
Googleにコメントを求めたが、回答を得られていない。だが、Boy Genius Report(BGR)が同社からの公式声明を掲載している。
当社は、Nexus OneのVerizon版を販売する予定はなく、これはオープンな「Android」のエコシステム全体で生じている驚くべきイノベーションを反映するものだ。Nexus Oneの機能を備えたAndroidフォンを求めているVerizon Wirelessの顧客は、HTCのDroid Incredibleを入手できる。Droid Incredibleは現時点で予約可能となっており、4月29日にVerizon Wirelessの各店舗で販売開始される予定だ。
なお、Verizon Wirelessが米CNET Newsに寄せた公式声明には、「これはGoogleの電話であり、Googleの判断だ」と述べられている。
Droid IncredibleがNexus Oneに比べて多くの利点(より多くのメモリ容量と高性能のカメラを備え、ユーザーインターフェースに「HTC Sense」を採用)を提供し、より優れたスマートフォンのように思われることを考慮すれば、今回の動きは理解できるものの、独自のオンラインストアを通じてロックされていないデバイスを販売するというGoogleの戦略にとって、これは何を意味するのだろうか。Vodafone UKも英国内の各店舗とオンラインでNexus Oneの販売を開始する予定を発表するなか、モバイル業界の仕組みを変えようというGoogleの計画は、やはり多少練り直す必要があるのかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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