KDDI、IC運転免許証を搭載した携帯電話の実証実験

松田真理(マイカ)2010年04月23日 12時18分

 KDDIは5月1日、国際標準ISO/IEC14443 タイプA/Bに準拠した非接触型IC技術対応の携帯電話について実証実験を開始する。IC運転免許証などを搭載し、実利用に近い形で動作検証する。

 クレジットカードや電子マネーの決済サービス、IC運転免許証などの公的証明書、チケットサービス、海外交通機関など、複数のサービスについて実験する。NTTデータ、ジェムアルト、テックファーム、デンソーウェーブ、東芝、凸版印刷、野村総合研究所、日立製作所、MasterCard Worldwideが参加する。

 KDDIは2008年、クレジット決済機能について実証実験している。今回はリーダ/ライタ機能やBluetooth連携機能などのアプリケーションを、無線ネットワーク経由で携帯電話のUIMカード上にインストールして検証する。また、パートナー企業の協力のもと、処理動作や運用面の確認も行う。

 今回の実証実験で利用する携帯電話は、携帯通信事業者の世界的な業界団体であるGSMAの分科会「Pay-Buy-Mobile」の指定する仕様を満たしているといい、KDDIでは海外事業者との仕様共通化も視野に入れている。

  • 今回の実験の設備構成

  • 利用イメージ

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