アプレッソ、データ連携ソフト「DataSpider」と連動するBPMソフトウェア

田中好伸(編集部)2010年04月21日 14時15分

 アプレッソは4月21日、クエステトラと共同開発したビジネスプロセス管理(BPM)ソフトウェア「DataSpider BPM」と「DataSpider BPM suite」を発表した。税別価格は250万円から、5月21日から出荷する。

 DataSpider BPMは、クエステトラのBPMソフトウェア「Questetra BPM Suite」をベースに企業向けの拡張を行い、アプレッソのデータ連携ソフトウェア「DataSpider」と連携させたもの。アプレッソが販売する。

 BPMソフトウェアでは、業務全体の流れをモデル化して、管理、改善を実践していく。DataSpider BPMは、業務ワークフローの作成から実行、監視、管理する機能を含み、BPMの標準記法であるBPMN(Business Process Modeling Notation)のサブセットを使用するモデリングとGUIベースのドラッグ&ドロップで操作できることが特徴としている。アプレッソのコンセプト「“つくる”から“つなぐ”へ」を業務システムフローの分野で適用するためのソリューションと説明する。

 従来、業務フローのシステム化は情報システム部門が実現することもあり、システム部門には開発バックログやプロトタイプモデルの構築、現業部門の業務分析や構築済みシステムの変更、新しいオペレーションの教育と徹底という課題があった。DataSpider BPMは、エンドユーザーの共通仕様として期待されるBPMNを採用している。これにより、ユーザー部門とシステム部門がともにBPMNを活用し、協働で業務システム開発や改善が可能になるとしている。

 今回のDataSpider BPMは、ビジネスプロセスの構成要素である組織単位、組織間の業務の流れと人手による処理、つまりヒューマンフローのシステム化を基本に、各種のシステムやデータを利用する業務アプリケーションフローを統合して、一連の業務処理を人手の介在、ほかのシステムの実行待ちなど、処理の流れを分断させることなく一連の流れとして作成できると説明する。

 DataSpider BPM suiteは、BPMと企業アプリケーション統合(Enterprise Application Integration:EAI)の連携であり、BPMの業務フローからDataSpiderのスクリプトを呼び出すことで、既存システムやデータの連携処理をBPMのワークフローに含めることができる。DataSpider BPMとデータ連携ミドルウェアの「DataSpider Servista」の両方の特徴を活かして、各種企業情報システムと連携する統合化された業務ワークフローを開発、実行できるとしている。

 DataSpider BPM suiteを活用することで、エンドユーザーはDataSpider BPMのタスク実行でDataSpiderのスクリプト実行と連携しているシステム資源へのアクセスが容易になるとしている。変更や改善への対応として、業務プロセス変更の場合にはBPM側のみの変更で対応、システムやデータの変更にはDataSpider側のスクリプトの変更だけで対応、というようにそれぞれ行うことができる。構築されたシステムの管理や運用も行いやすくなり、より効率的なシステム環境の実現が可能としている。

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