UPDATE Microsoftは、中規模企業による適正なPCの管理を支援しようとしている。
同社は米国時間4月19日、企業PC向けに管理、パッチの適用、ウイルス対策機能などをクラウドで提供する「Windows Intune」サービスのベータ版をリリースする。Windows Intuneが正式版で登場する時には、企業が「Windows 7」のエンタープライズ版へと移行できるアップグレード権も含まれる。また、ソフトウェアの資産管理や仮想化、通常はMicrosoftと「Software Assurance」契約を結んでいる大企業向けにのみ提供されている他のサービスを集めた「Microsoft Desktop Optimization Pack」も含まれる予定だ。
MicrosoftのWindows部門でディレクターを務めるSandrine Skinner氏は、Windows Intuneが、わずかなITスタッフで最大500台のPC管理を進める企業向けのサービスであると述べた。
「こうした企業はエンタープライズレベルのインフラストラクチャを備えたいと願ってはいるものの、その手段が必ずしも整っているわけではない」と、Skinner氏は語っている。
Windows Intuneの主要な機能の1つに、Windowsや他のMicrosoftソフトウェアのアップデートをスケジュール設定して管理できる点が挙げられる。これまで同機能の利用には「Windows Server Update Services」や他の管理ツールが必要とされていた。
Skinner氏は「われわれはこうしたサーバを持つ必要性をなくそうとしている」と述べた。Windows IntuneではMicrosoftが提供するソフトウェアのアップデートを管理できるものの、サードパーティー製ソフトウェアのアップデートには対応しておらず、プログラムの初期導入やインストールにも非対応である。
マルウェア対策において、Windows Intuneは、Microsoftの企業向け「Forefront」ソフトや無料のコンシューマー向け「Windows Security Essentials」製品に採用されているのと同じエンジンを搭載している。
単一の「Silverlight」がベースとなるウェブコンソールによって、企業内で導入されている全PCの概要が表示され、どのPCが最新のアップデートやマルウェア対策を適用済みで、どのPCには未適用かをチェックできるようになっている。
Skinner氏は、Windows Intuneの一部として提供されるオンラインサービスのベータ版が今週より開始され、Microsoftは北米各地の約1000社と契約を結ぶ予定であることを明らかにした。
Windows Intuneは、ビジネス向けのWindows XP以降を稼動するPCのみ管理できる。Windows XPの場合、Service Pack 2が適用されている必要があり、Service Pack 3が推奨されている。
Skinner氏によると、MicrosoftはWindows Intuneの正式版を今後12カ月以内にローンチする意向であるものの、同社はサービスの価格設定など多くの課題に取り組んでいるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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