アップルは4月13日、日本国内でもMacBook Proシリーズを刷新した。ここでは、新たに搭載された新機能についてお伝えする。
13日に報じたとおり、今回は13インチ、15インチ、17インチモデルともに機能強化した。従来モデルと同様にアルミニウムユニボディを採用しており、デザインに変化はないが、プロセッサやグラフィックスなどを強化しながら価格は、4000円から最大3万円下げた。
新MacBook Proのポイントは、1)プロセッサ、2)グラフィックス、3)バッテリ、4)価格の4つとアップルは説明する。
13インチのMacBook Proには、従来よりも最大80%速いとするNVIDIA GeForce 320Mグラフィックプロセッサを搭載。内部処理の最適化によりバッテリ駆動時間は従来の最大7時間から最大10時間へと大幅アップした。
15インチおよび17インチのMacBook Proには、Intel Core i5およびi7プロセッサを搭載している。バッテリ駆動時間は8時間〜9時間で、15インチモデルは最大2時間、17インチモデルは最大1時間アップしている。
また、グラフィックスには、ディスクリート・グラフィックスのNVIDIA GeForce GT 330Mと統合型のIntel HD Graphicsプロセッサを採用し、アプリケーションがどちらのグラフィックスプロセッサを必要としているかを判断して瞬時にプロセッサを切り替えるアップルの新しい「自動グラフィックス切り替え機能」を特長とする。
アップルによれば、通常のメールやウェブの閲覧などには統合型のグラフィックスを用い、画像編集ソフトの「iMovie」や「Final Cut Studio」、プロ向けの写真管理ソフト「Aperture」などハードな処理を必要とする場合はディスクリートに自動的に切り替わるという。
設定は、Mac OSの「システム環境設定」から「省エネルギー」を選ぶと、「グラフィックスの自動切り替え」の項目があり、機能のオン/オフが設定できる。機能をオフにするとディスクリートのみで動作する。
参考までにMacBook ProでApertureを起動した様子をビデオで撮影した。なお、切り替わった瞬間も特にユーザー側から見て変化はなく、実際に切り替わっているかどうかを設定などで確認もできない。
また、いずれのモデルにも搭載された機能が「モーメンタムスクロール」だ。マウス「Magic Mouse」でも採用されているもので、「iPhone」「iPod touch」と同様に、上下に長いウェブサイトなどを直感的にマルチタッチトラックパッド上で2本指スクロールができる。大きなフォトライブラリや、ページ数の多い書類などにも役立つ。iPhoneやiPod touchを使い慣れている人にはなじみのある操作感で、これまでできなかったことが不思議に感じるかもしれない。
設定は、Mac OSの「システム環境設定」から「トラックパッド」を選び、スクロールの設定から「慣性」を有効もしくは無効にすることで行える。なお、モーメンタムスクロールの対応に関して、ハード的には手を加えていないが、従来のMacBook Proシリーズに関するアップデートは現在予定していないとのことだ。
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