「あれ」や「あの人」などという代名詞が会話の中に増えてきて、最近自分の脳が弱ってきたんじゃないかと心配になることはないだろうか。「もう年だから」と言い訳していたのに「年をとるにつれて、脳は衰える一方だと思っていたら大間違いだ」と言われたら誰でも驚くだろう。本書では、今まで脳に関する常識と思われていたことが、実は最新の研究結果で覆されていたことが分かる。
たしかに、脳には遺伝的な要素が大いに影響を及ぼしているが、自分で育てることができるというのだ! しかし、脳を「うまく」育てるには準備が必要なのだそうだ。必要な準備は「食べ物」「環境」「睡眠」の3つである。特に食事のとり方は、我々が長年「健康のために」と言われ続けてきた方法とはかなり異なるため、少し衝撃を受けるかもしれない。
また「何かを始めるとすぐに構造や機能を変化させていく」脳の力を利用して、仕事ができる人になるための「仕事脳」をつくる方法や、「幸福度」をアップさせる方法など、「脳」について期待が高まる話題が次々と展開される。話は親しみやすい小説形式で進められるので、脳の難しい機能に関することでも分かりやすく、本書を読みながらもすぐに行動したくなる。
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