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2010年の「Inventors Hall of Fame」--ビデオゲームやGPS技術などのパイオニアが殿堂入り

文:Lance Whitney(Special to CNET News) 翻訳校正:編集部2010年04月01日 12時54分
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 ビデオゲームをプレイする、車でGPSを使用する、あるいはスキューバダイビングをやるという人は、2010年に「Inventors Hall of Fame(発明家の殿堂)」に選出された人々の何人かに感謝した方がいいかもしれない。

 世界を良い方向に変えた発明や発見をした人々に敬意を表して、National Inventors Hall of Fameは毎年、重要な功績を残した科学者や発明家を殿堂に迎え入れている。米国時間3月31日にワシントンDCで催された殿堂入り式典で発表された2010年の表彰者には、われわれが今日利用しているテクノロジのいくつかを設計または道を開いた人々が含まれていた。

 ビデオゲームの黎明期のパイオニアであるRalph Baer氏は、後にMagnavoxが「Odyssey Home Video Game System」としてリリースすることになるシステムを発明した。同システムは、初めての家庭用ビデオゲーム機だった。Baer氏はピンポンやハンドボール、サッカーなど、1970年代にビデオゲームを楽しんでいた人々なら誰もが知っているような作品も多数設計している。

 米国海軍研究試験所に勤めるRoger Easton氏は、「Timation(timeとnavigationの合成語)」と呼ばれるシステムを開発した。Timationは、衛星上で原子時計を使って観察者に正確な位置と時間を提示する初めてのシステムだった。さらに、全く同じ原理を用いる今日のGPS衛星とそのシステムに直結する発明でもあった。

 2010年に殿堂入りが認められたField Winslow氏Vincent Lanza氏の3名は、いずれもBell Labsの同じチームで働いていた。このチームは、天候や温度変化などの環境要因から電話ケーブルをより効果的に保護し、絶縁する新しい被覆素材を開発した。彼らの発明は、今日の電話ネットワークの構築と維持にかかるコスト削減に寄与した。

 別の2名の表彰者は、ダイバーが水中でより自由に動き回り、呼吸することを可能にした。著名な探検家であるJacques Cousteau氏Emile Gagnan氏は、自給式水中呼吸装置(スキューバ)を開発した。現在のものよりも重たくて、動きにくいダイビングスーツに取って代わったスキューバギアのおかげで、ダイバーは水中で自由に泳ぎ、深さに応じて気圧を調節できるようになった。

 2010年に殿堂入りしたほかの発明家には、ロケット推進のパイオニアであるYvonne Brill氏や、付箋の「Post-It」をデザインしたSpencer Silver氏などがいる。

 非営利組織のNational Inventors Hall of Fameは、何らかの形で社会に役立つ発明や発見をした人々のノミネートを毎年受け付けている。ノミネート者の発明は米国特許で保護され、さらに科学や実用的技術への寄与が認められているものでなければならない。

 同組織の専門家と様々な科学および業界団体の代表者で構成される委員会が、毎年の表彰者を選出する。2010年に新たに殿堂入りした発明家を含めると、現在の殿堂者数は計421名である。Inventors Hall of Fameの公式サイトには、過去38年間に選出された全ての殿堂者のリストが掲載されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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