NHN Japanは3月31日、携帯電話向けゲーム&コミュニティサイト「ハンゲ.jp」をリニューアルした。Twitterのようなリアルタイムコミュニケーション機能と、位置情報を軸に楽しむ“位置ゲー”の要素、友人の行動を時系列で流すフィード機能を備え、好調のモバゲータウンやGREEに挑む。
ハンゲ.jpはPC向けゲーム&コミュニティサイト「ハンゲーム」の携帯電話版。今回のリニューアルのコンセプトは「今が楽しい!」。リアルタイムでユーザー間のコミュニケーションを取れるように、2種類の同期型コミュニケーション機能を用意した。携帯電話の位置情報と140文字以内のつぶやき機能を組み合わせた「アクティビティフィード」と「イベントフィード」だ。アクティビティフィードは友人が「いま何をしているか」を表示するもの。Facebookのような時系列のインターフェースで、自分がプレイしているゲームに起きた変化や友人のつぶやき、ゲームのプレイ状況などが通知される。
たとえば、植物を育てるゲームをプレイしている場合には、「友人が自分の植物に水をくれた」「自分の植物が枯れそう」「友だちのレベルが上がった」など、ゲームのステータスが通知される。友人からゲームの招待が来ることもある。ゲームや交流のきっかけとなる機能だ。
イベントフィードは携帯電話の位置情報を利用し、ユーザー間でコミュニケーションをとったり、ゲームを楽しんだりする位置ゲーの要素を持った新機能。位置情報をもとに、ハンゲ.jpで実施中のイベント情報などを通知する。同じ地域内のユーザー同士の交流や地域限定のイベントなどを予定している。
たとえば、渋谷にいるときにハンゲ.jpにアクセスすると、渋谷にいるユーザー限定のイベントフィードが流れてきて、特別なアイテムがもらえるといったことが可能だという。その情報がアクティビティフィードで友人に自動通知され、ハンゲ.jp内で広がっていく仕組みだ。
ハンゲ.jpではこれら2つの新機能のほかに、今夏にも大きな発表を用意しているという。最近のSNSとゲームの関係を考えると、アプリケーションプラットフォームのオープン化などが考えられるが、内容については一切明かされなかった。
PC版ハンゲームは2000年9月にサービス開始。まもなく10周年を迎える老舗サイトだ。累計ユーザーは3333万人にのぼる。2008年に携帯電話版のハンゲ.jpを開設し、本格的にモバイル市場に進出した。
無料ゲームでユーザーを集め、課金アイテムで収益をあげるビジネスモデルは、モバゲータウンやGREEなどのSNSと同じだ。だがハンゲ.jpの会員は120万人。モバイル版ではSNS勢に大きく差をつけられた。なぜだろうか。
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