Microsoftの「Bing Maps」に、位置情報ベースのネットワーキングサービス「foursquare」の機能が追加されるようになる。
といっても、Bing Mapsを見ている人にあなたの今いる位置を公開するわけではないので安心してほしい。foursquareでは、店やその他の施設についてユーザーが書き込んだ簡単な情報を「チェックイン」して見ることができる。たとえば、筆者が昨夜あるレストランにチェックインしたとき、「この芽キャベツ大好き」というコメントが見つかった。このような情報がBing Mapsに表示されるようになるのだ。
「Silverlight」ベースの新しいツールによって、foursquareの機能がBing Mapsに取り込まれる。同機能を含むBingアップデートは、今春にも実施される予定だ。
Microsoftは同機能の追加を、ニューヨーク市で開催されているイベントSearch Engine Strategiesで米国時間3月25日に発表し、新しいBingのユーザーインターフェースのプレビューも公開した。
さらに詳しい説明が、Bingのブログに掲載されている。「旅行で1週間ニューヨーク市に行くことになったけれど、グリニッチビレッジで何が人気なのか分からない。そんなとき、Bing Mapsで『Foursquare Map App』を選択してグリニッチビレッジ付近を拡大すれば、このあたりで流行の場所について地元ユーザーがつけたコメントから情報を得られる。インタラクティブなシステム手帳のように、その地域で何をするのがいちばんいいかを知る手がかりになる」
また、foursquareユーザーの評判に基づいて、表示された情報を評価することもできる。たとえば、foursquareのサービスで特定の「バッジ」を獲得したユーザーか、最も頻繁にチェックインしたユーザーか、といったことだ。
位置情報ベースのソーシャルメディア市場はこのところ大きな話題で、3月初めに行われたイベントSouth by Southwest Interactive Festival(SXSWi)は熱気あふれるものになった。このイベントで業界は、同分野の新興企業数社のうち、どこが人気を獲得するかを見きわめることに力を注いでいた。foursquareが競合他社をどれだけ引き離しているのかは定かでないが、少なくともBingと組んだような検索提携によって、Yelpのような企業と競合することは間違いない。Yelpは2010年初めに、foursquareと同様の独自のチェックイン機能を開始している。
BingはすでにTwitterのリアルタイム検索ができる「firehose」機能を取り入れる提携を結んでおり、見返りとしてTwitterは相当の金額を手にしたと報じられている。foursquareの共同創設者Dennis Crowley氏は、25日に発表されたBingとの提携に関して金銭のやり取りがあったかどうか、多くを語らなかった。「foursquareのチェックイン機能を使ったリアルタイム地図を作成するアイデアをBingから提案され、われわれは喜んでデータを共有することにした」と、Crowley氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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