ほとんどの3Dテレビには、専用メガネが2つ付属されている。ただし、それ以上の人数の家族や友人とともに、3D映画や2010年夏に開催されるサッカーワールドカップを視聴したくても、余分のメガネは付いていない。
現状では、友人と同一ブランドのテレビを所有していない限り、メガネを交換したり借用したりすることはできない。しかも、必ず自分のテレビに付属されているモデルのメガネを使用しなければならない。何か別の手段はないのかと思う人々のために動き出したのが、長年にわたって映画館向け3Dメガネを製造してきたXpanDである。
XpanDは、3Dメガネを1本125〜150ドルで、米国時間6月1日から販売開始すると述べている。2010年に発売予定のすべての主要なブランドの3Dテレビに対応する予定だ。XpanDによると、Best BuyやSearsなどの小売店や、オンライン小売店(店舗名は後日公表予定)で販売される予定だという。
パナソニックは先週、同社初の3Dテレビを米国で発売開始した。東芝、サムスン電子、ソニー、Vizioも2010年中の米国発売を予定している。
XpanDのメガネはアクティブシャッター方式で、こうした3Dテレビに加え、映画館での3D映画、3DノートPCやモニタでのビデオゲームにも対応する。
しかし、どこでも使える3Dメガネが必要になる最大の理由は、3D映画やスポーツの試合を3人以上で視聴したい場合である。XpanDの最高戦略責任者(CSO)を務めるAmi Dror氏は3月16日のインタビューで、「3Dは、ソーシャルな体験である」と述べた。「パーティでスーパーボウルを視聴する際に、パーティの主催者が15本もメガネを購入すべきだと思うだろうか?もちろんそうは思わない」(Dror氏)
またXpanDは、小売店も、店頭に並ぶすべての製品に対し、それぞれのメーカーからメガネの在庫を取り寄せておく必要はないと考えている。「Best Buyでは、15〜20種類のテレビを販売している。15種類の3Dメガネを用意しておく必要はないだろう。それは無意味だ」
汎用3Dメガネに取り組んでいるのはXpanDだけではない。Gunnar Optiksも、ブランドに関係なくすべての3Dテレビに対応するメガネの製造を計画中であると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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