ソーシャルメディアをいかに活用するかという課題は、「どうやってモバイルを活用するか」にも似ているのではないかと思います。自社の優位性や自社ブランドの評判がわかる点は、ソーシャルメディアとモバイルは非常に似ていると思います。顧客を理解したいと思うのなら、ソーシャルメディアを使う必要があると思います。
1995年、トヨタ自動車が若者向けのCMを流していたのをいまも覚えています。インターネットが生まれて間もない時期にそういう実験的な取り組みがあったように、ソーシャルメディアについても、モバイルについても、実験的な試みはこれからたくさん生まれてくるでしょう。
ソーシャルメディアはお客様とやりとりができ、お客様を理解できます。これだけで投資を正当化できると思っています。さらに言えば、私はそうしたメリットを除いてもなお、ソーシャルメディアには高い投資対効果があると思っています。
それはなぜかというと、広告のセグメンテーションができるからです。たとえばこれまで一切できなかった、テキサス州に住んでいる、映画とハリソン・フォード好きな10代の人のような、特殊な人たちを絞り出せます。全ターゲットの1%くらいしかいない人たちにも、ソーシャルメディアをうまく活用すればターゲティングできるようになります。これはいままでは絶対にできなかったことです。
AdobeがOmnitureを買収すると聞いて、みなさん心配されたと思います。しかしAdobeはかなり以前から日本を大切な市場として育ててきました。米国には及びませんがとても売上が大きい国です。私はそれを聞いたときに本当に嬉しく思いました。日本でのビジネスは私にとっても大切なものだからです。
今後もAdobeはずっと日本を重視していくでしょう。私もAdobeのCEOも年に2〜3回くらいは日本を訪問し、日本人と一緒に働きたいと思っています。
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