Omnitureは3月2日から3月5日まで、ソルトレイクシティでオンラインマーケティングのプロフェッショナルのためのカンファレンス「Omniture Summit 2010」を開催した。
Omniture Summitは世界中からウェブ解析とオンラインマーケティングの関係者が集まる世界最大規模のイベント。これまで世界各国で開かれてきたが、今回はOmnitureがAdobe Systemsに買収されてから初めての開催となる。
初日の基調講演にはOmniture共同創業者で、現在はAdobeのOmnitureビジネスユニット担当のシニア バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーを務めるJosh James氏が登壇した。
Josh James氏は講演で、「これからChief Marketing Officer(CMO)の時代が来るだろう」と宣言した。
財務をはじめとした事業基盤を指揮するCFOから、ITインフラなどの情報資源を統括するCIOにビジネスの主導権が移ってきたが、今後はデジタルを使って顧客の経験をより双方向性のあるものに最適化するCMOという役職が重要になるという。
そのとき、そのCMOの成功を支援するのがOmnitureの役割というわけだ。
AdobeはOmnitureを得たことで、コンテンツの作成から最適化まで一貫したサービスを提供できるようになった。これまで印刷業界からはじまり、電子文書、ウェブサイト、リッチインターネットアプリケーションなどの分野でクリエイターのコンテンツ作成を支援してきたが、さらにOmnitureのソリューションが加わることで、コンテンツの分析、最適化、改善の機会も与える。
Josh James氏とともに基調講演に登場したAdobeの社長兼CEO、Shantanu Narayen氏は、Adobeがコンテンツ制作に関わるすべてのプロセスを提供できる会社になったことを「close the loop」(コンテンツ制作の輪をワンストップで提供する)と呼び、強くアピールした。
OmnitureはOmniture Summit 2010にあわせて、ウェブサイトへの訪問者獲得からコンバージョン、分析、広告最適化などから構成されるスイートの最新版「Omniture Online Marketing Suite 2.0」を発表した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」